金枝篇 3 (岩波文庫 白 216-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003421635

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  • 最近ギリシャ神話を再読してたらディオニュソス信仰の異様さが気になったので、そういえばこれ、と思い出して再読、というか拾い読み。何年か前に、死んで蘇る神、について調べていたときに読んで以来。

    基本的に死んで蘇る神というのは豊饒神や穀物神。四季の移り変わりと穀物の実りを象徴的に捉えた結果で(冬に死んで春に生き返る)その神の復活の儀式というのはつまり豊饒を祈願する祭り。

    引き合いに出される神様類はアドニス、アッティス、オシリス、ディオニュソス、デメテルとペルセポネ、リテュエルセスなど。いずれも現在流布しているギリシャ神話などに比べてもっと原始的な形のものから紹介されている。

    結局キリストも1回死んで復活したから有難がられるわけで、神様はただ不老不死なだけより1回死んで見せるくらいのパフォーマンスがあったほうがいいんだろうな。

  • 「霊魂の離脱を妨害するこの圧迫は、他方において悪霊の侵入を防ぐこともある。」(第二十一章 タブーとされるもの/十一 結束と指輪)

    「人の本名を秘密にして置くことが必要とされる場合には、すでに見たように異名または綽名で呼ぶ習慣がしばしば見られる。この第二の名は本名または第一の名と区別されていて、明らかに人間の本質の一部分とは考えられておらず、そのために自分の安全を脅かされる心配なしに自由に使用しまた公言しても差支えないのである。」(第二十二章 タブーとされる言葉/一 人名)

    「われら村から死を追いいだし/新しい年を招きいれる/なつかしき春よ、ようこそおいで/みどりの草よ、ようこそおいで」(第二十八章 樹木の精霊を殺すこと/死の追放)

  • 3巻は、ギリシア神話やエジプトの神話など、
    具体的な神様に関連する話が多めです。
    後半は、穀物の神とそれにまつわる
    民衆の儀式に関して。

    エジプトの神様に関する話が、
    前知識が何もなかったので、
    新鮮でした。
    ミイラとか描いてある絵には
    ちゃんと意味があったのですね。

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