断崖(五) (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003760116

感想・レビュー・書評

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  • お祖母さまの強さの秘密、トゥーシンの愛すべき性質…。
    ヴェーラの危機に、お祖母さまとトゥーシンが活躍。
    自由を求めるヴェーラから、一人の無力さを知り、人の助けに感謝するヴェーラへ、彼女は変化を遂げる。

    古いものに正しさがあるとか、新しいものに正しさがあるとか、一方的な正しさは存在しないのだろう。
    古いものにも正しさはあり、新しいものにも正しさはある。
    正しさは永遠に積まれ精査されていくものなのだろう。物事は皆、そうなのだろう。

    結局、ライスキーはライスキーだった。今度は彫刻ですか。
    反面教師にしないと。

  • どうもヴェーラが好きになれない…。危機がきたら手のひらを返したようにライスキーを頼るの?トゥーシンを頼るの?
    熊はともかく、狐に頼れる立場かおのれは。
    あああイライラ…。
    ただ、お祖母様のために、希望ある未来を期待したい。

    でもオチはいい。それでこそライスキー。彼はきっと一生そうだよね。
    いざと言うときは真価をみせつけてくれるから、もう彼はあのままでいいと思う。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号983/G63/5

  • 登場人物の言葉を借りて言うと、「掘り起こしてみればそこに広がる巨大な日常」これこそが小説の醍醐味かなーと思える小説。

    ロシアなのに暗くないのがいいなと思いながら読んでた。

    他のロシア作家との比較の解説を読んで納得。

    ヴェーラの登場までがだいぶ長くて、でもなんとなくヴェーラが重要人物になるんだということは読んでいて感じていたから出てきたときの輝かしさが印象的でした。

    展開がちょっと昼ドラ的で、それもまた良いと思えるそんな時代の小説でした。

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