- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004121640
作品紹介・あらすじ
付: 参考文献目録223-225p
感想・レビュー・書評
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「欧米は文化の中心たり得るか?」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B18161詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イスラームに関する、包括的な著書。「イスラムとは何か」に始まり、マホメットと4大カリフ、教理、文化についてイスラム教をおおよそ網羅的に取り扱う。新しい知識、解釈などは期待できないが、第二次大戦後13年にこのような著作が書かれたことに驚きを禁じえない。
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イスラムについて、基本的な知識がほしかったので古本屋で見つけてきた。
なにぶん書かれた時代が古すぎる。
でも、必要な知識は、得ることはできた。
イスラムといえば、テロを思い浮かべる人が多いだろう。
闘いの中での宗教だから、過激なんだと語るものもいる。
確かにイスラムは、支配争いの闘争の中で誕生している。
だが、決して闘いを好む宗教ではない。
人が人として充実した生き方を教えようとしたことは間違いない。
数々の争いが、イスラム世界を包みこんだ歴史もあるが、その狭間で独自の文化を作り上げ、それらが世界中に影響を及ぼしたこともこの本は紹介している。
今日、中東地域は原油の利権を争う各国によって蹂躙されている。
それに抗う手段としでも、テロを肯定することはできないが、イスラムそれ自体が恐るべきものではないのだ。
いつか、この下らない争いが終結したとき、イスラムの豊かな文化を改めて見直す時が到来することを期待する。