住宅貧乏物語 (岩波新書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004200772

感想・レビュー・書評

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  • 1979年刊。著者は神戸大学工学部環境計画学科教授。◆1960年代後半~70年代の住宅を中核とする生活実態調査と問題点の報告書。少子高齢化が問題意識の彼方にあった時代の産物で、当時の問題点、特に窒素酸化物・亜硫酸ガス・悪臭などの公害問題と住居の狭小化・衛生不備とそこからの派生する家庭の問題が中心テーマか。◇一方、所謂風呂なし、トイレや炊事場の共用アパートの減、水洗トイレの普及増等から、40年の変化を感じうる点もある。◇とはいえ狭小化問題の改善には程遠く、社会は人口減、減子化、世帯の個化などの新問題に直面。
    というように、当時の時代相と問題意識の理解(当然「昭和が良かった」なんて愚にもつかないことを言う人はいなくなるだろうし、そういう発言者がいかに浅薄かを知り得る)、その変化と継続する問題点、そして現代と当時の問題意識の違いを理解する上で、特定時期の実情を知る意味では有益な一書かな。

  •  
    ── 早川 和男《住宅貧乏物語 19790320 岩波新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4004200776
     前田 義典 殿(1981‥‥)謹呈
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19801205
     
    https://twitter.com/awalibrary/status/685305449097347073
     
    http://q.hatena.ne.jp/1433684231#c291769(20170312 16:16:18)
     
    …… 住宅ローンが払えそうにもないとなったら、どうなるのでしょう
    か。またどうすればよいのでしょうか。(マイナビニュース)
    http://news.mynavi.jp/articles/2017/03/12/housing_loan/
     
    https://twitter.com/awalibrary/status/840822612901187584
     
     年収の数倍の借り入れが普通の住宅ローンは、普通の会社員にとって
    はかなりの冒険です。それでも安定して勤務し続けられれば、いずれ完
    済できるでしょうが、何があるかわからないのが人生です。
     |
    …… 住宅ローンが払えそうにもないとなったら、どうなるのでしょう
    か。またどうすればよいのでしょうか。(マイナビニュース)
    http://news.mynavi.jp/articles/2017/03/12/housing_loan/
     
    http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1489294662/642
    :仮太郎:20170312 16:07:54.18 ID:mT8MdNyP0
     
     金銭貸借契約書に、詳しく書いておくべきだが、家を買う者の心理は、
    とてものことに昂揚しており、読んでも頭に入らない。
     問題が起きれば、コメンテーターがテレビで詳しく論評してくれる。
     
    …… 夜の最も静かな時刻に、「私は詩を書かなければならないか」と
    深く自己自身にたずね、「私は書かなければならないのだ」という力強
    い一語のみかえってくるなら、あなたはその必然に従って生涯をつらぬ
    きとおしなさい。 ── リルケ《若き詩人への手紙 19030217 》
    https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1422174.html(No.1 20050602 19:20)
     
     夜の最も静かな時刻に、「私は家を買わなければならないか」と深く
    自己自身にたずね「私は買わなければならないのだ」という力強い一語
    のみかえってくるなら、あなたはその必然に従って生涯をつらぬくべき。
     
    <PRE>
     大久保 清 死刑囚 19350117 群馬 東京  19760122 41 /執行/1971 連続女性殺人
     克美 しげる 歌手 19371225 宮崎 栃木  20130227 75 /籍=津村 誠也/旧称=茂(1975-1976)
     山県 元治(元次) 1940‥‥ 朝鮮 下関 /19731015 逮捕 19760629 懲役10年/奥村 彰子の愛人
    </PRE>
     
     ハイヤーでもタクシーでもレンタルカーでも、目的地に達する点では
    なんら違わないが、マイカーでなければならない人々もいる。
    http://q.hatena.ne.jp/1433684231#a1248588(No.4 20150610 01:31:14)
     車上の極悪人 ~ 車に乗る人、乗せる人、そのまた車を作る人 ~
     
    (20160108)(20170312)
     

  • だいぶ年代は古いけれど、今読んでも現代で問題となっていることが色あせていない印象。

    住宅の「狭さ」によるこどもの発育への問題、家賃が高いことで、定収入の家族は入居を拒否されるという住む場所がない、という問題、とはいえ、公的住宅が圧倒的に不足しているわけではなく、むしろその立地条件によって住めなくなっているという立地の問題、また、住居が創りだすコミュニティの重要性も指摘していて、幅広い事例をとっているけれど、それだけに読みやすい一冊。

  • 読み物としては面白味に欠ける。住宅のデータとしては、広く浅く、多くの統計があるので参考になるとは思う。

  • 『居住福祉』を後に著すことになる早川和男氏の著書。
    1970年代に「健康問題」「子どもの成長への悪影響」「高齢者・障害者・生活保護世帯の劣悪な住宅環境」「長距離通勤の問題」「高すぎる住居費」といった諸問題を体系的にまとめている。これらの問題は実は現在に至るまでまともに解決した兆しがない。そういう意味で、著者が提起する住宅政策を福祉政策の基礎として位置づけるべきというのは説得力がある。

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