- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004203360
感想・レビュー・書評
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アヘン戦争から文化大革命までの近現代史を、
なるべく冷静に記述してある印象。
中国の近現代の歴史は、まさに列強に脅かされ、
強い中国を模索した歴史。
毛沢東や?小平、周恩来といった登場人物の人となりを感じるエピソードも
あり読みやすかった。
本書の特徴として、労働者や農民の記述にページを割いていることから、
人民の革命に対する温度をきちっと測っている感がある。
確かに、人民の一致団結したエネルギーなくして今の中国はないだろうし、
また今の中国を理解する上で、民衆の動きは重要だ。
ODAを受け取っていることすら、今の中国国民はほとんど知らないわけで、
歴史とはその国その国でまったく違うことを思い知らされる。
真実はひとつ。確かな真実を知るために、もう少し深めてみたい。
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阿片戦争から天安門事件・四人組失脚までの中国近現代史。
お隣の大国・中国で何が、なぜ起きたのか。その当事者達はどのような人間関係にあったのか。背後にある国際政治の流れは?
といった、基本的な歴史を時系列に沿ってコンパクトにまとめてくれている。
不案内な分野について手っ取り早く大筋をつかみたいときにはこういう新書が便利だね。 -
黄336
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かなり教科書的。清朝崩壊後、苦労に苦労を重ねて、やっと成立した中華人民共和国。89年の天安門事件まで書かれていたらもっとありがたかった。