集落への旅 (岩波新書 黄版 374)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203742

作品紹介・あらすじ

都市の現代的・機能的な建物だけが建築のすべてなのではない。世界には地域に根ざし自然と一体化した実に多様な集落がある。著者はメキシコの木柵の村、イラクの家族島集落、アフリカのサバンナの集落などを訪れ、それらに独自に個性とインターナショナルな文化の共有関係を見出し、集落が登場する新たな「世界風景」の形成を試みる。

感想・レビュー・書評

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  • 2012-6-21

  • 紀行文である。

  • あまり系統だった記述でないし、それでいて写真が豊富なわけでもなくイメージがつかみにくい。ただし、かえってそれゆえに「世界各地を回って、出会いを先々で探る」というスタイルの旅のあり方の魅力が滲み出してくる。それに、また、やはり自ら現地にいかないと感覚は掴めないものだよな、という思いも抱かされる。結果として、やっぱりあちこちに旅したいという思いが強くなる本でもある。

    イランを旅したときの記述で、ガイドの青年について書かれているのが興味深かった。やぱり、未知の土地を巡る際には、ガイドの存在がとても大きいし、ガイドの性格その他がその土地への印象に与える影響が大きいのだと思った。

  • ※自分用メモ

    【出会い】
    書店店頭にて。復刊版(1987年→2011年)とのこと。
    日本でも国外でも、都市を離れた集落には何かしら惹きつけられる魅力がある。
    世界各地の集落を俯瞰した時に、その魅力の源泉はどこにあるのか、またそれに迫るためのフィールドワーク術を知りたいと思い。

    【概要】
    世界の集落探訪

    【感想】
    よくこんな隅々までまわったなという感じ。生産研にこんなエキサイティングな研究者たちがいたとは。

  • (110922)
    原広司氏の集落論といえば、「集落の教え100」が有名だが、
    本書はその原点ともいえよう。
    図や写真が少ないため、少し難解な部分もあるが、
    熟読すればするほど味の出る1冊であるように思う。

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著者プロフィール

建築家。1936年生まれ。1964年、東京大学大学院博士課程修了。1969 年、東京大学生産技術研究所助教授、1982 年より教授。1997 年、退官、同名誉教授。1970 年よりアトリエ・ファイ建築研究所と設計共同。1999 年より原広司+アトリエ・ファイ建築研究所所属。主な作品:田崎美術館(1986)、ヤマトインターナショナル(1986)、内子町立大瀬中学校(1992)、新梅田シティ(1993)、京都駅ビル(1997)、東京大学生産技術研究所(2001)、札幌ドーム(2001)など。主な著書:『建築に何が可能か』(学芸書林、1967)『空間〈機能から様相へ〉』(岩波現代文庫、2007)『集落への旅』(岩波新書、1987)『集落の教え100』(彰国社、1998)『Discrete City』(TOTO 出版、2004)『住居集合論Ⅰ・Ⅱ』(鹿島出版会、2006)『YET』(TOTO 出版、2009)など。

「2014年 『HIROSHI HARA : WALLPAPERS』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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