- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004301424
作品紹介・あらすじ
開拓精神に彩られたアメリカの歴史は、自然破壊の歴史でもあった。だが、それゆえに早くから自然保護の思想が芽生え、現代の活発な環境保護運動へとつながっていく。しばしば政治の場で闘い、幅広いネットワークを生かすこの国の多様な運動のスタイルと、それを支える自然観を、大小の市民グループへのインタヴューもまじえて紹介する。
感想・レビュー・書評
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アメリカ人の自然観にはアメリカのナショナリズムが。歴史の短い国なので、豊かな自然を誇る。
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20世紀アメリカの、自然保護~環境保護の系譜の教科書。日本が学ぶべき点として、いくつかの重要な事項も見えてくる。全国規模のNGOの存在の必要性、NGOひとつひとつが弱すぎること、合併・連帯の重要性、国境を越えた対策・運動の必要性、など。
もちろん、保護か開発かという抽象的な二項対立として言い表せるようなケースは少ないはずで、「利用」とのバランスをどうとるのか、「原生自然」は絶対的に守られる対象であるのか、そもそも「原生自然」とは何か(存在しえるのか)等、議論すべきことは山積しているようにも思う。
とはいえここまで語られると、どうも「エゴ」の一種としての「エコ」、以外の環境ほども、成立しえるのかもという気がしてきた。まだよくわからないけれど。
それに、これだけ多くの人々が「地球環境」への関心を寄せ始めている今日なのだ、環境社会学や環境倫理学を頼りにした小難しい議論(議論のための議論)ばかりしていても・・・という気もしてきた。 -
●未読 パークレンジャーのレンジャートーク検索(該当情報無し)
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2冊