体験ルポ 日本の高齢者福祉 (岩波新書 新赤版 351)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303510

感想・レビュー・書評

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  • 4004303516  238p 1996・9・1 12刷

  • [ 内容 ]
    好評の『体験ルポ世界の高齢者福祉』に続き、著者はヘルパーや「寝たきり」を体験しながら日本各地の老人ホーム・老人病院を回り、厳しい現状と、それを乗り越えようと努める現場の声を伝える。
    また高齢者が暮らしやすい町を目指し、模索しながら新しい試みに挑戦する自治体の姿も紹介する。
    希望のありかを探る、若い世代による報告。

    [ 目次 ]
    1 家族介護の限界
    2 在宅福祉の三本柱
    3 高齢者を支える施設と病院
    4 さまざまなサービス
    5 福祉は市町村の時代へ
    6 市民の声をどう福祉に生かすか?
    7 高齢社会の取り組みスウェーデン、ドイツ、そして日本
    終章 人間らしく老いるために

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    [ 参考となる書評 ]

  • 適当に手に取ったこの1冊・・・

    よく福祉と聞くとスウェーデンその他北欧の制度を思い浮かべてきたけど本書であることに気付いた・・・
    それはスウェーデン人はスウェーデン人を介護しているのであって、日本人は日本人を介護しているということ。。。
    たとえば一口に高齢者といっても寝たきりの人と多少は歩ける人では移動という面で雲泥の差があり、介護する側も行動は違ってくる・・・
    スウェーデンも本書にあるように最初からうまくいっていたわけではない。。。高齢者にとって一番いいことは何か、ということを念頭に置いての行動の結集だとみた・・・真似するのは制度ではなく志だ。。。

    あと本書きっかけで自分の地域の福祉の在り方についてかんがえるきっかけになったのが一番大きな収穫だ。。。

  • これも私の専門から読まねばならない必読書です。本書の良い点は一言でいうと体験ルポとあるように、著者自らが、実際に施設に一利用者として入所体験して、実際におむつをあて、ベッドに臥床して過ごす、という体験を赤裸々に語っている点です。かねがね、思うのですが、福祉系の学校では、施設実習というのがあるのですが、あくまでも援助者の側の体験であり、利用者の立場で参加できる実習は聞いたことがないのです。しかし、著者が言うように、真に利用者の立場を理解する意味では、まず、利用者として施設体験してみる必要性がある、と思うのです。一日オムツをあてられて寝ているとどういう感じがするのか、とか。家族介護の意識の男女差も男性の私には実に反省させられる点でした。この書もそういう意味で介護にたずさわる人間は必読です。

  • 福祉2

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著者プロフィール

2014年7月現在衆議院議員

「2014年 『政治はどこまで社会保障を変えられるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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