子供の歌を語る: 唱歌と童謡 (岩波新書 新赤版 352)

著者 : 山住正己

• 岩波書店 (1994年9月20日発売)

作品紹介・あらすじ

明治以来、日本の子どもたちは、どんな歌をうたってきたか。音楽教育は、うたう喜びを教えてきただろうか。国策に沿って制定された唱歌、それを批判して北原白秋らが生んだ童謡、そしてわらべ歌、軍歌…。誰もが知るなつかしい歌の興味深いエピソードを、その歌詞も引きながら紹介し、今日の音楽文化と学校教育を考える視点を提供する。

感想・レビュー・書評

[kaze229さんの感想 · 2018年6月19日]

面白く読み進めました

明治に怒涛の如く
入り込んできた
さまざまなものたち
その中の一つが
「音楽取調係」
ずっと　気にかかるものの
一つでした

西洋音楽
それもごくごく限定された
西洋の僅か100年ばかりの間に
出現した西洋の音楽だけを
絶対最高の規範としてしまった
それからの
この国の音楽の有り様を
ずっと　おかしいなぁ
と　思っているものに
とっては

とても　興味深い一冊に
なっています

[kerukamoさんの感想 · 2017年6月25日]

高野辰之が教科書的唱歌を批判的に考えるようになった経緯は興味深い。あとは、岩波のバイアスが見え隠れ。

[kaizenさんの感想 · 2012年3月31日]

小学唱歌が近代音楽の始まりの一つ。
唱歌からはじまり、流行歌へと広まっていった西洋風の音楽。

明治以降の近代化の波の大きさが分かる。