- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004303671
作品紹介・あらすじ
自民単独支配の終焉後、いっそう混迷の度を深める日本の政治。そのゆくえを考える上で、戦後五〇年の歩みをたどり直すことは、何よりも有効にちがいない。本書は、好評の『データ戦後政治史』(一九八四年刊)を大幅に増補、改訂した新版。ベテラン政治記者が激動の現代史を手ぎわよく記すとともに、衆参両院の全選挙結果一覧を収める。
感想・レビュー・書評
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石川真澄『戦後政治史』岩波新書 読了。総選挙の得票率や議席数などデータから戦後政治史を概観する。政治的史実を淡々と極めて簡潔に記述しているが、わずかな数値の変化を分析して変遷の要因を明らかにしている。巻末には選挙結果のデータが戦後初の総選挙から掲載されていてすごい。敢えての初版。
2012/03/31詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史年表に書かれているような出来事の羅列ではなく、流れとして戦後の政界の変遷を捉えられるところが良い。本のレベルも、この分野に興味があれば読み進められるレベルであると思う。終戦のエンペラーという映画を観た後だけに、一部の戦後史がするっと受け入れられ、個人的に感慨深いかった。
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4004303672 263p 1997・4・15 9刷
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朝日新聞の石川真澄記者による、戦後日本の政治の移り変わりを克明に述べた書。(シリーズ日本近現代史と比較もしたいが)
本書で述べている内容は93年の政界再編、自社さ連立内閣までの記録であるが、新版では北大の山口二郎氏が小泉時代までの補完を行っている。
いわゆる55年体制のゆくえを追うのにふさわしく、政治に限定した記述を心がけている点で、戦後史の辞書代わりにも使える。
有権者なら一家に一冊あった方が良いのではないだろうか。