私とは何か (岩波新書 新赤版 664)

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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306641

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  • 私であって、私でない私。

    「おじぎをする」というのは、自分を無に落とし込むことらしいです。

  • [ 内容 ]
    「我は我なり」という。
    その「我」とは、一体どういう存在か。
    自身の立つ場所しか眼に入らず、その情念に身を任せてはいないか。
    あるいは反対に自分を失って周囲に阿(おもね)ることばかりしてはいないか。
    そして自分を無にして「他者」に開かれるとき何が起こるのか。
    西田、漱石、ルターなど東西の例を検証しつつ「私とはなにか」という問題に迫る。

    [ 目次 ]
    私とは何か?
    間奏曲-「有る私」と「無い私」
    自我と自己
    立って「我」・座して「我なし」
    実例-ルター、山川登美子、山頭火、方哉、片山広子、西田幾多郎.
    コギト
    私と汝
    自覚と自意識
    無我ということ
    「私の個人主義」と「則天去私」-夏目漱石の場合

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    [ 参考となる書評 ]

  • 後半は難解。

    「我は、我ならずして、我なり」という基礎概念が前半で丁寧に説明されている。

    これは、間奏曲〜「有る私」と「無い私」を読むと一層わかる。

    「私」について考えられる一冊。

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