- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004309093
作品紹介・あらすじ
オスからメスへ、そして再びメスからオスへ!?ホンソメワケベラやクマノミなど、サンゴ礁にすむ魚たちは、社会的環境などにより、当然のように「性転換」を行う。行動生態学者である著者は、三〇年にわたり、この不思議な行動の謎を追ってきた。謎の解明は新たな謎をよび、尽きることなく研究は続く。魚たちが教える「性の不思議」。
感想・レビュー・書評
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まさに生物学のフィールドワーク、とても興味深い研究をされている。魚の性転換は今では良く知られているが、自然淘汰での発生原因を考察すると奥が深くて面白い。学者から見るファインディング・ニモの解釈には笑ってしまった。
原始的な生物は性転換ができやすいシステムだったような印象を受けた。性転換には何十日もかかってコストもかかるが、それに見合う子孫繁栄が実現できれば、とてもフレキシブルで良いシステム -
【要約】
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【ノート】
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この本によると、環境変化により、性を転換する魚はそれほど珍しくは無いそうだ。著者は、哺乳類から見ると、この奇妙な生態を詳細に観察。最初はものめずらしさもあり、面白かったのだが、最後には飽きてしまった。
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ハナダイ,ベラ,クマノミ,だけでなく,ほかのいろいろな魚の性転換のしくみを,研究方法と合わせて知ることができる。文字になってるとさらっと読んじゃうけど,魚の研究って体力勝負だよなー。
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一部のさかなが人生のうちに一度かそれ以上性別を変える。まず行動から、そして形質も。その状況を探る研究者たちの格闘のようすが興味深い。中段ではダーウィンの進化論(自然選択と性選択)や、性と生殖のしくみ、現代の進化生物学の状況がわかりやすく説明されている。