- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004313731
作品紹介・あらすじ
職場で学校で、大きな問題となっている心の病。なぜ人は心を病むのか?どのような対処が適切で、回復には何が必要なのか?チームケアにとりくむ精神科医が、身近な具体例とともに、精神障害者のおかれた歴史、精神医学の最新知見や、日本・世界の新たな潮流を紹介する。ハウツーにとどまらず、心にしっかり効く一冊。
感想・レビュー・書評
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感想
心の病との付き合い方。人の心の強さは関係ない。環境やその時の体調など要因が複雑に絡み合う。治療はその糸を一つずつほぐしていく作業。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心と体は密接に関係していて 心でこなしきれない問題は体が反応して注意サインを出してくれる
そのサインを見逃さないことが大事 -
この本は図書館で借りて、カフェで読んだ。夕方になるとブックカフェに行って本を読むことが多いのだけど、以前の記録でも述べた通り、だんだんとカフェに居座れる時間内に読める本を読みつくしてしまってきたし、あんまり毎日通うのもなんとなく居心地が悪い気がして、久しぶりに別のカフェに行った。いつもの店は書店の本をカフェ内に持ってきていいサービスの代わりに、提供されるスイーツ、飲み物が基本おいしくないので、今日注文したココアはやけにおいしく感じられた。
この本でおもしろいと思ったのは、海外での医療福祉制度が取り上げられていることで、日本とアメリカ、イギリスの制度を知ることができた。 -
精神を専門的に扱ってきた著者の、魂の生き方が伝わってくる一冊
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精神科の抱える患者の疾患の本質、それを扱ってきた医療や地域、回復に向けての試み。
新書という啓蒙書の形で、総合的に触れているので非常に読みやすいとともに全体像を理解するには良い本だと感じた。
内容は6章に分かれておりまとめると、
1章 精神疾患とは何かについての概論
2章 日本での精神病院などの対応の歴史
3章 精神疾患の仕組みと付き合い方
4章 リハビリの現在と取り組み
5章 世界での取り組み
6章 今後の取り組み(リカバリーすること)
のような内容になっている。ここから興味のもっているところを巻末の主な引用文献で読むこともよいと思う。
個人的にはいつも手元に1冊おいておきたい良書だと思った。 -
沢山の学びがありました。読み返したい。
カリフォルニア ロングビーチの
ザ ビレッジ サービス統合機関 精神障害者の施設。チームで居住、金銭管理、健康管理、就労、余暇全ての相談、支援計画。
ケンスティールの物語 幻聴が消えた日
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精神科医による、一般向けの解説書。
心の病を疑うべきはどのようなときか?
初期対応としてどのようなことが考えられる?
身体的な症状、主観的な体験、行動上の変化に異変が現れる。
不眠、食欲不振。幻聴などの声が聞こえること。仕事などに集中できず、それまでと行動が違うこと。
そして、重点的にページが割かれていると思ったのが、ある程度回復してからの社会生活支援。
たしかに、陽性症状などがおさまっても、社会生活に戻れなければ、結局生活は大変なまま。
先進国のほうが社会生活復帰が大変だというのが興味深かった。
たしかに、社会がシステム化されているので、戻るのが難しいのかもしれない。
正常と異常の区別も、シビアなものかもしれない。
長期的に考えていく必要がある問題なのだと思う。
問題提起として、わかりやすく読みやすい本だった。 -
精神障害に関する取り組み、福祉制度などについて、
ケアする側の知るべき基礎知識が書かれている。
一部症例も織り込まれている。 -
尊敬する野中先生の新書です。御自身の体験から、精神医療、保健、福祉についての歴史も含めて、わかりやすく解説され、特にリハビリテーションの部分は詳しく、最近のリカバリーな流れまで非常にわかりやすく述べられています。最後にチームワークで締められた部分も、チームワークをいかに作り維持するかが非常に重要であるとの訴えかと思います。特に初学者にお勧めしたい一冊です。
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心の病とは、脳の病である。
改めてそう言ってもらえると、少しほっとする。
世界と日本の精神保健システムについても最新情報で比較されてたり。
精神疾患のなかでも統合失調症など重いものが中心。リハビリについてとても詳しく書かれている。
アメリカや発展途上国における対処方法はすごいなーと。