里の時間 (岩波新書)

  • 岩波書店
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315117

作品紹介・あらすじ

「都会は、玄関から一歩出っと金かかるべ。ここは一歩出っと、晩のおかずが採れるんだ」-古来、素朴な自然が残る各地の集落を訪ね、自然と共につつましやかに暮らす人びとの日々の営み、身近にある「幸せ」の姿をさり気ない写真、飾り気ない言葉でそっと伝えます。そう、ふつうの暮らしこそがいい人生!カラー写真多数。

感想・レビュー・書評

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  •  芥川仁さんという写真家が写真を撮って、「おべんとうの時間」の阿部直美さんがエッセイを書いています。
     ぼくは、三反百姓と呼ばれる小農の孫でしたが、お墓に参ると、自分の血筋とは、実は何の縁もない、多分、百姓だった人たちの墓がたくさんあったことを覚えています。白く苔むすのですね、そういう墓というのは。
     「里」と、この本が呼んでいるのは、そういう墓があるようなところで、そういう所の道端に座って休んでいる婆さんや、ばあさんの近くで遊んでいる子供たちの姿を思い出させてくれる本でした。
     これからの社会をまじめに考えるなら、結構大切な眼差しや心持というものをこの本は持っていると思いました。
     感想はブログにも書きました。覗いてみてください。
      https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202101080000/

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706039

  • <目次>





    <内容>
    季刊新聞「リトルヘブン」を基にしたもの。2006年~2012年に出されていたものを2014年まとめたもの。今から30年も前なら当たり前だったかもしれない、農山漁村の風景を切り取り、残したいという気持ちで記事にしたもの。むろん、21世紀に入っているので、20世紀までとは風景は違っているが、地方の村々にはまだそれが残っていた。それを切り取っている。今流行りの「ぽつんと1軒家」につながるものがあるのかもしれない。逆に言うと、この記事からさらに5年、ぽつんと残る山奥でないと、「古き良き日本」は残っていないのかもしれない…

  • 2015年1月新着

  • やまにでれば、すべてがある。

  • 面白かったです。

  • 読書には好みもあるのでしょう。
    ボクにはちょっと向かない。
    斜め読みしました。

  • 20141121 新日本紀行のような日本の生活のアーカイブになるのではないか。この本が過去の記録にならない世の中にするべき。今の若者世代が読んでどのように感じるかを知りたい。

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著者プロフィール

1947年、愛媛県に生まれる。写真家。
1970年、法政大学社会学部二部(夜間部)卒業。
おもな作品集に、
『里の時間』(阿部直美との共著、岩波新書、2014)、
『生命の惑星 青島』(鉱脈社、2010)、
『銀鏡の宇宙』(海鳥社、1995)、
『輝く闇』(葦書房、1991)、
『土呂久 小さき天にいだかれた人々』(同、1983)、
『水俣 現存する風景』(財団法人水俣病センター相思社、1980)など多数がある。
現在は宮崎県在住。

「2020年 『羽音に聴く 蜜蜂と人間の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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