英語学習は早いほど良いのか (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315599

作品紹介・あらすじ

子どもたちに早くから英語を学ばせようというプレッシャーが強まっている。「早く始めるほど良い」という神話はどこからきたのか。大人になったら手遅れなのか。言語習得と年齢について研究の跡をたどり、問題点をあぶり出す。日本で学ぶ場合、早期開始よりも重要な要素とは何か。誰がどのように教えるのが良いのだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • ひとことで言うと、分かっていないことが結構多いということがよく分かった。
    それでも、多くの学術データが紹介されており大いに参考になった。
    外国語学習であれば後々挽回できそうなので、1歳娘への英語教育は焦らず、まずは母語に注力したい。

  • 第1章から第6章まではこれまでの研究成果を綿密に考察しており,専門家には有用な部分だと感じたが,一般の読者にはやや難しいのでは.第7章がポイントだ.早期に外国語を学ぶことの重要性はあまりないことを強調し,学習時間が習得の程度を左右する由.その通りだと思う.週に一時間,英語を学んで身につくと考える方が異常だ.

  • なんかデータの羅列が多い。で、結論はって聞きたい。

  • 言語学習の臨界仮説が本当にあるのか
    まだまだ研究段階だが、語学の分野に応じて年齢は異なってくるらしい。

  • ~という研究結果があったが、~なので正確な評価は分からない。みたいな結論ばっかりでどっちやねん!とはなった。評価の方法や定義づけが定まっていないまだまだ研究の余地のあ分野で、変なこと言えないのは分かるけど。

    とりあえず臨界期に近いものは存在するけど、明確な区切りはない。ネイティブになるのはほぼ無理。早期学習よりも、総学習時間が大事って事は分かった。

  • 807-B
    閲覧新書

  • 私には難しくてよく理解できなかった。

  • 母語、第二言語、外国語環境の3つのパターンにおける言語学習と年齢の関係性を紹介し、日本の外国語学習について論じた本。様々な研究結果を紹介してくれている。

    以下まとめ
    一部年齢による制約は存在するものの、特別な期間は存在しない。そして、年齢的制約は様々な要因と複雑に絡み合っている。英語学習は量より質で、早期教育においてはアウトプットやALTにこだわらず英語に興味を持たせることと良質なインプットが重要となる。

  • 早期英語教育の効果について、様々な実験や検証結果を示し、論じている。大量のデータ+難しい言葉で、検証内容については、少し飛ばしたところもある。

    ・早期教育者が有利になるためには、大量のインプットが必要。
    ・開始年齢よりも、総学習時間数が英語の熟達度に関係している。
    ・臨界期はなく、緩やかに熟達度が低下しているイメージ。
    ・日本人は、英語の読みを習得するのにハンディがある。(コロケーションの違いなどから)
    ・ある検証では3〜6歳より7〜9歳の方が英語習得度が高かった。→日本語で言葉の基礎力が身に付いているため

  • 幼少期からのバイリンガル教育は母国語の思考発達の妨げになると思い込んでいたので、早期英語教育には否定的だったが、研究で明らかにされていないことも多く、結論づけるのは時期尚早という印象。

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著者プロフィール

ペンシルバニア大学教授

「2021年 『デジタルで変わる子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バトラー後藤裕子の作品

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