- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316077
作品紹介・あらすじ
清朝末から中華人民共和国建国までの世界的激動期、中国の知識人は儒教的世界観の更新に立ち会い、西洋の知と格闘した。社会進化論や立憲思想の衝撃はナショナリズムと革命思想に展開し、雑誌メディアには生命論から民族論まで様々な論争と漫画表現が花開く。貴重な資料と最新の研究から読み解く労作。
感想・レビュー・書評
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ある程度で、この本は中国での歴史専門の学部生が使われている教科書より詳しい。
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はじめて清朝以降の歴史に挑戦。主に雑誌というメディアの担った役割を軸に、中国におけるジェンダーのエピソードも挿入しながら、中華人民共和国までの思想の流れを見る。図版が多く、興味が切れることはなかった。
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コンパクトに要点を押さえて説明されていて、教科書的でわかりやすかった。
ジェンダーの部分は、坂元先生のお得意の分野。 -
【書誌情報】
■新赤版 1607
■体裁=新書判・並製・224頁
■定価(本体 880円 + 税)
■2016年5月20日
■ISBN 978-4-00-431607-7 C0210
清朝末から中華人民共和国建国までの激動期,中国の知性は儒教的世界観と西洋知の接続に自らの命運を賭けて格闘した.進化論や立憲思想の衝撃は「中国」意識の覚醒と革命論争に展開し,雑誌には生命論から民族論までの論争や漫画表現が花開いた――思想的諸潮流と表現の軌跡を,貴重な資料群と最新研究から読み解く労作.
<https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/3/4316070.html>
【簡易目次】
はじめに [i-v]
関連地図 19世紀初めの清 [vi]
目次 [vii-viii]
I 清朝末期と初期グローバル化 001
1 前近代思想史の俯瞰 002
2 西洋文明との遭遇から洋務へ――教育・出版の整備 010
3 変法運動期の伝統の創造 033
4 清末立憲準備と民族/共和革命 051
II 中華民国と新文化の潮流 89
1 「共和国」の成立――混沌から五四新文化運動へ 090
2 南京国民政府期の文化建設 161
3 抗日戦争期以降の文化と思想論戦 210
III 中華人民共和国への展望 259
あとがき(二〇一六年三月三一日 間に合わなかった最終講義にかえて 坂元ひろ子) [283-284]
図版出典 [6-7]
参考文献 [1-5] -
読み終わりはしましたが・・・。
中国人名はほとんど読めないので、それがネックとなり、なかなか呑み込めなかった。 -
東2法経図・開架 B1/4-3/1607/K
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書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。
http://www.rockfield.net/wordpress/?p=7613