マキァヴェッリ: 『君主論』をよむ (岩波新書 新赤版 1779)
- 岩波書店 (2019年5月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004317791
作品紹介・あらすじ
権謀術数を是とする政治家,人心掌握に長けた戦略家……政治学の古典として,あるいは帝王学のバイブルとして愛され続けるマキァヴェッリ.しかし,その彼が本当に伝えたかったこととは何だったのか.
感想・レビュー・書評
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「君主論」の助言を直接的に現代の政治的問題に応用して成功しようとすれば、その政治状況がマキャヴェッリの想定している状況と同じか、少なくとも類似していなければならないであろう。
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昔中公文庫の塩野七生と君主論読んだよね、くらいの知識で読んでみました。塩野七生が物語としてオモロいからな、そもそも学術新書、入門書なんで比べるのもおかしいねんけど。中公文庫読む時に副読本として役に立ちそうではあるけど、もう一度手をつける時間的な余裕がなかなか…
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詳しい時代背景と重ね合わせて語られているので、比較的わかりやすい。それでも、イタリアの歴史的・地理的状況や人間関係を知らないとわかりづらい。再度『君主論』を手に取り、できれば『ディスコルシ』にも目を通したい。前者の訳本は英語訳のものも含めて数冊所有しているが、後者の適当な訳本を探してみたいと思う。
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君主論についての詳細な説明があるかと思っていたがそうではなかった。マキァヴェッリについての詳細な説明とその当時の歴史的政治的背景の説明であった。
君主論を読んだ後でこれを読むと理解にプラスされるであろう。 -
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/724399 -
安心して読める。歴史知識不足でキツイとこはあったがそれはこっちの問題で、評伝とテクスト分析のバランスがとれていてとてもいいと思う。
『君主論』より『ディスコルシ』寄り?こういう感じが標準的アカデミック解釈なのかな。 -
君主論は、メディナ家にあてた就職論文、ES。
1~11章は国家分類、12~23章は君主への助言、24~26章はイタリア論。
12~14章は軍事論。15~23章は君主の振る舞い方について。
多くの論者は君主は徳を備えるべきと説いたが、マキァヴェッリは、悪徳な資質を両方とも備える必要がある。
気前良さよりもケチ。
新君主国=併合された国家または、完全に新しい君主国、に対する助言。
メディナ家に対して、自前の軍隊の必要性を訴えた。
残酷は、殺戮や略奪を抑止することで、結果的に慈悲深い。
ケチは税金を上乗せしないため。
よくない人間になることも学び、必要に応じて行使すること。
軍事力と悪徳を行使する以外に、憎悪を受けないようにするべき。
新君主は臣民の武装を解いてはいけない。新しい臣民は非武装にするべき。
野心を消し去ることは不可能、せいぜい制度や力で抑制するしかない。任期は厳格に。ローマは権力分散の仕組みを整えていった。
都市国家としての思想家。 -
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