森と木と建築の日本史 (岩波新書 新赤版 1926)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004319269

作品紹介・あらすじ

衣食住から信仰に至るまで、日本の歴史とは、木とともに歩んだ歴史であるといっても過言ではない。森のめぐみを享受した先史時代、都城や寺院などの大量造営が展開した古代から、森との共生を目ざす現代まで――建築のみならず流通にも着目し、また考古・民俗・技術などの知見も駆使して、人びとが育んだ「木の文化」を描く。

感想・レビュー・書評

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  • <書く人>循環考えるヒント 『森と木と建築の日本史』 東京大大学院准教授・海野聡さん(39):東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/192700?rct=book

    森と木と建築の日本史 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b603072.html

  • 序章 日本の森林と木の文化

    第一章 木と人のいとなみ
     一 森林と人のかかわり
     二 生活のなかの木材と森林の変化
     三 木の特性を知る
     四 木を加工する

    第二章 豊かな森のめぐみ――古代
     一 豊富な資源が可能にした大量造営の時代
     二 産地から現場まで――どのように運ばれたか
     三 適材適所の利用――各地の事例から
     四 木の特性を熟知していた古代人

    第三章 奪われる森と技術のあゆみ――中世
     一 巨材の減少――大仏殿造営からわかる資源枯渇
     二 進む利権化
     三 樹種を使い分ける
     四 革新的な道具の登場
     五 海をわたる木材

    第四章 荒廃と保全のせめぎあい――近世
     一 消極的保全から積極的保全へ――資源保護の模索
     二 大火がもたらした流通の変化
     三 広がる樹種の選択
     四 信仰を受け継ぐために――御杣山と神宮備林
     五 巨材の探求と技術革新

    終章 未来へのたすき――近代から現代
     一 今もつづく運搬の苦労
     二 木材不足から紡ぐ森林へ
     三 おわりにかえて

  • 序章 日本の森林と木の文化

    第一章 木と人のいとなみ
    一 森林と人のかかわり
    二 生活のなかの木材と森林の変化
    三 木の特性を知る
    四 木を加工する

    第二章 豊かな森のめぐみーー古代
    一 豊富な資源が可能にした大量造営の時代
    二 産地から現場までーーどのように運ばれたか
    三 適材適所の利用ーー各地の事例から
    四 木の特性を熟知していた古代人

    第三章 奪われる森と技術のあゆみーー中世
    一 巨材の減少ーー大仏殿造営からわかる資源枯渇
    二 進む利権化
    三 樹種を使い分ける
    四 革新的な道具の登場
    五 海をわたる木材

    第四章 荒廃と保全のせめぎあいーー近世
    一 消極的保全から積極的保全へーー資源保護の模索
    二 大火がもたらした流通の変化
    三 広がる樹種の選択
    四 信仰を受け継ぐためにーー御杣山と神宮備林
    五 巨材の探求と技術革新

    終章 未来へのたすきーー近代から現代
    一 今もつづく運搬の苦労
    二 木材不足から紡ぐ森林へ
    三 おわりにかえて

    あとがき
    主要参考文献
    図版出典一覧

  • 【請求記号:657 ウ】

  • <目次>
    序章   日本の森林と木の文化
    第1章  木と人のいとなみ
    第2章  豊かな森のめぐみ~古代
    第3章  奪われる森と技術のあゆみ~中世
    第4章  荒廃と保全のせめぎあい~近世
    終章   未来へのたすき~近代から現代

    <内容>
    もうちょっと建築寄りの話かと思ったが、話の半分は、材木の種類と森の話。森の荒廃と保全に関わる歴史をわかりやすく書いた本は少なかったのでは?ちょっと専門用語が多く、取っ付きにくいのだが、「森の国」日本は、中世からその荒廃に悩み、東大寺大仏殿や伊勢神宮の神殿を含め、その材の調達に苦労し、近世に入ると、「材木商」の利権と絡んで(人口密集と火事の問題もあったが)、山の荒廃を招き、山の荒廃は洪水などの災害へとつながっていた。現在は山に手が入らずに、同じように災害が引き起こされているが、原点としてこうした歴史に耳を傾けるべきではないか?
    森の荒廃と海洋資源の話は載っていないが、こうした視点も研究者はいるので、歴史としてつなげるべきだろう。

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  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000057001

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著者プロフィール

1983年、千葉県生まれ。2006年、東京大学工学部建築学科卒業。2009年、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。2009~18年、奈良文化財研究所研究員。現在、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授、博士(工学)。 ※2022年12月現在
【主要編著書】『奈良時代建築の造営体制と維持管理』(吉川弘文館、2015年)、『発掘遺構から読み解く古代建築』(共著、クバプロ、2016年)、『古建築を復元する―過去と現在の架け橋』(吉川弘文館、2017年)、『建物が語る日本の歴史』(吉川弘文館、2018年)、『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社、2022年)、『森と木と建築の日本史』(岩波書店、2022年)

「2022年 『再生する延暦寺の建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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