- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004390039
作品紹介・あらすじ
岩波新書創刊50年を記念した募集論文「私の知的生産の技術」の入選作12篇に編者のエッセイを付した。カードやファイルはもちろん、ワープロ、パソコンなどのハイテク技術、ユニークな手づくり技術など様々な手法が紹介される。いずれも実際の体験に根ざした貴重なノウハウの公開であり、知的生産をめざす人には見逃せない一冊。
感想・レビュー・書評
-
p.1988/11/24
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
梅棹忠雄氏の「知的生産の技術」が出版されたのは1969年。その約20年後に岩波書店が「私の知的生産の技術」というテーマで論文を公募し、200以上の応募原稿が寄せられたという。本書はその中から選ばれた12編を収録している。まだPCやワープロを使う人が少なかった時代の生産技術ではあるが、人は昔から多くの情報と格闘していたのがよく分かる。
そしてさらに30年以上の年月を経た現代。知的な生産活動に使える情報ツールは大きく変わり、誰もが、いつでも、どこでも、効率的に取り組める環境が整った。しかし、多くのツールは生産活動ではなく、消費活動にしか使われていないようだ。梅棹氏が現代の情報ツールを見たら、どんな風に使うだろうか? -
右肩上がりに成長する日本とその変化に戸惑いつつも時代にくらいついていこうとする市民の,今で言うライフハック.その中で日舞三絃教師の方が最後に書かれた「庭に面した小さな書斎で、稽古のない日の午後を、私はぼんやりと過しています。 ぼんやりするのが、私の充電の方法です。外では小鳥が鳴いています。」(p.118)
これこそが「知的生産の技術」の賜物だと思う. -
色々な人たちのノウハウ投稿集。皆すごくマメ。
梅棹氏の文章がやはり秀逸。
2017/3/20にも購入 -
知的生産技術についての公募作品集。
-
梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』(岩波新書)を、一般の人がどのようにアレンジして日々の知的生産に役立てているのかが分かる本。
岩波新書創刊50周年を記念しておこなわれた募集論文「私の知的生産の技術」の入選作12編を収めています。研究・開発に携わる、まさに知的生産の現場で仕事をしている人から、家庭の主婦、さらに日本舞踊の先生まで、さまざまな形で梅棹氏の発想が活かされていることに驚かされました。
梅棹氏は晩年に目が見えなくなるという不幸に見舞われながらも、それまでと変わらず精力的に研究を続けたことはよく知られていますが、本書に収録されている田中邦夫氏も盲人で、盲人のための「知的生産の技術」について語っています。また、翻訳業に従事している福井和美氏は、身体論の観点から知的生産という営みを捉えなおす、哲学的な考察を展開しています。 -
知的生産術を活用されている方々の
経験談を収録。
具体的なエピソードに励まされる。 -
20120404ブックオフ
-
知的生産の技術に影響を受けて、一般の方がどのような知的生産をしているかを紹介している。
それぞれの方法論を語っているが、立場は違えどいくらでもやりようはあるということか。