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- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005002696
感想・レビュー・書評
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15年前の発行で新版も出ているが、こちらでも十分に勉強になった。
チェルノブイリの影響、放射能の規制値、原発の事故と定期検査、寿命と解体、地震対策、高速増殖炉とプルサーマル、放射性廃棄物の処理問題、核燃料の運搬事故、誘致と経済振興、住民投票など、幅広く解説されており、その上で原発は必要なのか、コストの優位性などについて議論しています。
96年の発行なので、99年のJCO臨界事故や2002年の点検報告書の改ざん、2007年の柏崎刈羽原発の事故などはカバーされていませんが、それ以前の事故については数多く取り上げられており、改めて人類は原発をきちんと制御できているわけではなく、自転車操業のような状態で運転していることがわかります。
福島原発の事故を受けて、「日本では原発の大事故は起こらない」「冷却水の給水が停止する可能性は考えられない」という会社側の主張は崩されました。筆者が「もし」と懸念していることが実際に起き、臨場感を受けながら読みました。
言葉遣いが子供向けですが、ジュニア新書であることがもったいないと思える充実した内容です。
<関心をもった本>
大地動乱の時代(石橋 克彦)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少し古い発行ですが、原発について学ぶときの入門書にぴったり。原発とはどんなものなのか、わかりやすく解説されています。
軽く読めるとたかをくくると、意外とへヴィなパンチをくらいますw
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