勉強法が変わる本: 心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書 350)
- 岩波書店 (2000年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005003501
作品紹介・あらすじ
「いくら勉強してもわかるようにならない」「ちょっとした問題でも間違えてしまう」としたら、勉強法に問題がないかな?心理学の成果をもとに、数学、英語、国語などの問題にそって、なぜつまずいてしまうのか、もっとよいやり方はないか、具体的にアドバイスします。自分にあった効果的な勉強法をみつけよう。
感想・レビュー・書評
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2022/05/25
おもしろいー。 -
「理解したい」という方向づけをもち、問題を解く過程を重視し、何が身についたのか、を気にかけよう。(p. 28)
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大学を受験する高校生を対象にした「勉強法」を改善することを教えてくれる内容。小学生の勉強にも通用する部分は多い。
子どもを持つ親はこの本を読んで理解しておくことは非常に役立つと感じた。
(かなりのページに高校生が数学に望むときの勉強法が書かれているので、小学生を考えたときには不要で難しいけどこの部分は飛ばしておけばいい) -
はじめに
私は、「勉強法が変わる本」を読んでみて第4章の「問題を解く」について気になったので、それについて書いていこうと思います。
4章を読んでみて、数学の勉強方法について注目しました。
私の数学勉強方法
これまで、計算の求め方の公式を覚えて、後は、テストのときにその公式をあてはめていって他の問題は、その時に対応するという感じだったけどそれは違うと本をよんでわかりました。
まず、数学の勉強方法は、例題にチャレンジする事ですがそれには注意点があります。それは問題を解いていくだけでは、学力がつかないことです。
普通の勉強方法では「問題集を何度も解く」・「間違った所は赤ペンでなおし、もう一度解く」ですが、それでは頭の中から落ちてしまいます。頭から落ちないようにするには、このような勉強方法でしていこうと思います。
それは、「分かりやすく問題を解くための工夫を考える」ことです。
難しい問題を解いてもいいが、それだと解くのにたくさんの時間がかかってしまいミスが起こってしまうので、そのミスをなくすために常日頃ただ問題を解くだけでなく、どうすれば簡単に解けるかどう考えながら、解く過程を重視して問題を解けるかどうか考えながら解いていく事が数学の勉強方法をするのに大切な事だと分かりました。
最後につまり、
「なぜ自分はうまく解けなかったのか」・「この問題を解くことによって 何がわかったのか」という教訓を問題で引き出すことで数学や理科など多くの問題がとけていくと思いました。(ひなた 200115) -
勉強方が変わる本
181111読了
今年97冊目今月4冊目。
#読了
#市川伸一
#勉強法が変わる本
#岩波ジュニア新書
説としては少し古いというか、すでに当然のように使っているものではあるが、お墨付きをもらった感覚。
生徒の学習法を見極めるのに使えそう。
書斎で読む、そしてPCにまとめる、という一連の行為自体が快感だった。
そんな秋の夜長でした。 -
198円購入2018年11月4日
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岩波ジュニア新書ということで、高校生向きに書かれてはいるが、大人が読んでも十分読み応えがある。
特に長文を理解すること、文書を書くことに関するヒントは自分を振り返るいい機会になった。
Science Windowと題されたコラム欄も興味深い。
心理学の専門家としてのアドバイスにとどまらず、自分に合った効果的な勉強法を探そうというスタンスで書かれているのも好感がもてる。この本を読むことで”変わる”ことができるかは、要は自分次第ということかもしれない。 -
まずまず
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著者は東京大学の認知心理学(人間の学習・記憶・思考・言語などについて研究する分野)の先生ですが、教育相談などもされており、学習参考書などにもけっこうくわしいようです。勉強の仕方についてはまた別の場所でまとめてみたいと思っていますが、だいたいいままでに自分が考えており、実践してきたこととおおむね違いはなかったようです。ちょっと安心しました。自分が実践していたことが認知心理学からも認めていただけたようで。その中で一つだけ紹介。自分がまだ覚えていないことに時間をかける。漢字テスト前など、すでに覚えてしまっていることも含めて、何度も書いたりしていませんか。1回ですんなり書けた漢字は2回目は飛ばしてしまっていいのです。それで少しは時間的な余裕ができます。そのことでまた、苦手なところに時間をさくことができます。どの教科も時間をかけて、たくさんの問題演習をする必要がありますが、少しでも効率のいい時間の使い方を考えましょう。また、問題の意味が分からず解けないときは、意味の分かっていない言葉はないかをまず考えましょう。次に問題の文章を、いくつかに分解して読みくだし、今までに知っている知識で何とか解決できないかを考えてみましょう。「分かる」は「分ける」作業から始まります。中学・高校生向けに書かれた本です。ぜひ一度読んでみてください。