- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005004300
感想・レビュー・書評
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参考になったが、ひとつの団体組織を例にあげすぎているきらいがある。
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頑張って読み終わりはしたが、理解できない部分が多かった。「イスラム教」というのは実は寛容な宗教なんだよ、というのが筆者の最も言いたい事だと思う。この本が書かれた当時は、同時多発テロは発生した後だったが、「イスラム国」なんてものは無かった。今こそイスラム教に対する偏見を持たないように注意せねば。
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ちょっと浅すぎるかなぁって感じ。
もうちょっとイスラームの歴史とかも知りたかったんだけど、この本ではもっぱら文化的なことだけが書かれてました。
イスラム教じゃなくてあえて「イスラーム」と表記されているのは、イスラームでは唯一神アッラーの啓司のみが信じるべきもので預言者たちの神性は一切認めてないからだそうです。預言者はアッラーの啓司を預かり、他の人々に伝えるのが彼らの役目というわけです。
預言者ムハンマドが受けたアッラーの啓司をまとめた書が、聖典クルアーン(コーラン)です。クルアーンを読んだだけでは、現実の多種多様な問題を処理できない場合があるので、ハディースがそうした問題を解決するための補助として用いられる。この二つがイスラームの原点であり、この二つを二大源泉として導き出された規範全般としてシャーリア(イスラーム法)がある。
六信:ムスリムが信じなくてはならない六つの項目
アッラー、天使(マラク)、啓典、預言者、来世(アーヒラ)、天命(カダル)
五行:ムスリムが行うべき五つの義務的行為
信仰告白(シャハーダ)、礼拝(サラート)、喜捨(ザカート)、断食(サウム)、巡礼(ハッジ)
*日本の仏教では、一般の信者に厳しい刑律がかされることはないし、キリスト教も、目に見える行為よりも内面的な信仰心を重視する宗教である。
もしこうした契約を守らなければ、その人は天国には入れず、地獄行きとなるが、それは生前の善行と悪行のどちらが多いかで決まるので、悪いことをしてしまったらそれを補うだけの善い行いをすればよいそうです。
他にも、礼拝の仕方が絵で書かれてたり、巡礼の順番なども書かれてたしオモシロイ。
その他で最も興味深かったのは、「呪術者」というのが信じられていたということ。人々は自分自身あるいは家族などの病気を治す目的で人は呪術師の元を訪れていたようです。こうした良い目的で行われる「白呪術」が信じられる一方、人に危害を加えるなど悪いことを目的とした「黒呪術」も存在したそうです。どちらも心霊術、催眠術に近いのであまり認められているものではないそうですが、人々が本当にそういうものを信じていたということがおもしろいと思った。特に白呪術に関しては病院より呪術師の方を信頼している人までいるそうで、そこまで来るとそれってイスラームは関係ないじゃない?と思っちゃうけど個人的には興味深かった。 -
対象読者は中学〜高校生あたりだと思う。その頃に読んでいたら色々役に立ったかもしれないなあ。基本的なことを勉強するにはいい本と思います。