漢字のサーカス 常用漢字編1 (岩波ジュニア新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006717

感想・レビュー・書評

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  • 面白いけど書き込みたくなっちゃうな~。
    図書館で借りる本じゃなくって、
    半額ぐらいで雑誌だったらいいのになぁ♪

  • 登録日:1/19

  • なにごと?この岩波ジュニアらしからぬ表紙のセンスの良さは? 

    それが、この本の表紙を初めて見た時の感想だ。奥付を見てそれも納得、表紙も手がける著者は、本業がビジュアル・デザイナーだった。

    この本は、デザイン的観点から漢字をパズルにした問題集である。間違っても、「漢検2級対応」というたぐいの本でもないし、失礼ながら僕の読んだところ、「楽しみながら力がつく」本でもないと思う(もしかして筆者はそれを意図しているのかもしれないけど)。

    でも、ただ純粋に「楽しい」。問題を問いてもいいし、ただ眺めて漢字のデザインを楽しんでもいい。何より、著者が楽しんでいるのがよくわかる。たぶん、この文章を読むくらいに読書に関心があって漢字が読める人であれば、誰でも純粋に楽しめるパズル本だと思う。

    いろいろ面白いパズルがあって、中には部首ごとにグループ分けされているような「お勉強」に役に立ちそうなものもある。でも、この本の真骨頂は、同じ字が45度ずつ重なっている「風車」とか、縦や斜めに引き延ばされた「字レッダー」。これができたって、「テスト的漢字力」向上には何も寄与しないもの。それがいいんだな。デザインとしての漢字を著者が楽しんでいるなあという気持ちが伝わってくる。

    「漢字のサーカス」とは、よくつけたタイトルだと思う。まさにサーカス。漢字って、本来こういうデザインと相性がいいのかも。でも僕らが日常、漢字の「意味」にばかり目がいきすぎて、デザイン的な魅力に気づいていないだけなのかもしれない。表音文字系の外国人に漢字がファンタスティックだと言われて逆にこっちが驚くような、そんな再発見をさせてくれた一冊だった。

    というわけで、「漢字勉強に役に立つ」類の本を求める人、この本は読まないで。お互いにとって不幸だから。でも、漢字のデザインにはっと驚いたり、楽しんだりしたい人、ぜひ読んでみて、な一冊です。

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著者プロフィール

馬場雄二(ばば・ゆうじ)
元ジャパネットたかたテレビ/ラジオMC(master of ceremonies)。
1966年鹿児島県生まれ。
1989年九州大学法学部卒業と同時に(株)鹿児島放送にアナウンサーとして入社。報道部に配属され夕方のニュース番組『KKBスーパーJチャンネル』キャスターや報道デスクを歴任。その間、テレビ朝日系列『テレメンタリー』を担当し全国ネットのドキュメンタリーでディレクターも数多く手掛けた。
2013年大手通販会社(株)ジャパネットたかたに転職。
テレビショッピングMCとして6年間、髙田明前社長の直接指導を受け、その後ラジオショッピングMCとして4年間販売の第一線を経験した。
その経験を元に2023年独立。自前のライブコマースチャンネルを立ち上げ全国の魅力的な商品を発掘し販売する活動をスタートさせた。

「2024年 『テレビ通販で分かった「売れる!」話し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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