- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005007929
作品紹介・あらすじ
二千年に及ぶ歴史を通じて、欧米の文化の精神的支柱としての役割を果たしてきたキリスト教。本書を読めば、ユダヤ教を母体として生まれ、独立した世界宗教へと発展し、諸教派に分かれていったその歴史と現在や、欧米の歴史、思想、文化との深い関係を学ぶことができます。現代の世界を理解するために役立つ、教養としてのキリスト教入門。
感想・レビュー・書評
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キリスト教の成立と発展、ローマカトリックと東方正教、宗教改革という内容構成となっている。個人的には、前半のキリスト教の成立と発展の部分の記述に魅力を感じた。もちろん聖書の解説が中心となるが、宗教的バイアスを排除して客観的にイエスの生涯と思想を検討する「歴史的イエス研究」の内容を絡めて解説されており、合理性をもってキリスト教を考えることができた。ローマカトリックと東方正教の項は前半と比してストーリー性に欠け、宗教改革および清教徒革命の説明はやや簡素すぎる印象を受けるが、前半のみでも読む価値のある書籍である。
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2023.5月
キリスト教の変遷を理解するため。
基本的な流れがとても分かりやすくまとまっている。 キリスト教の歴史を知る入門書として。
ユダヤ教〜イエスの生涯〜キリスト教の発展〜カトリックとプロテスタント -
キリスト教の入門としてとてもコンパクトにまとまっていた。
十二弟子についてとか、東方正教会の組織とか20世紀のカトリックの変化のすごさとか、勉強になった。
新約聖書の約は契約の約だというのは改めて学べてよかった。 -
名著。非常にわかりやすい。
キリスト教の誕生から分離、現在に至るまでが非常にわかりやすくまとめられている。かなりスッキリ理解できた。おすすめ。 -
記録
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こちらの本でキリスト教の歴史をおさらいしてみました。岩波ジュニア新書は、本来中高生くらい向けのものと思いますが、これが侮れず、あるテーマについてレベルを極力落とさず、しかしなるべく平易にかつ読みやすく、その分野の一流の方が執筆されているものも多く、「大人の学び直し」にも有用と思います。
この本も良書でした。「キリスト教入門」というより、正しくは「キリスト教の歴史入門」というべき内容ですが、コンパクトな中にとても要領よくかつ分かりやすくまとめられており、復習&勉強になりました。 -
非常に読みやすい入門書。
ユダヤ教からの流れからイエスの生涯、布教の過程と広がり、諸派の教義の違いなどを聖書を引用しながらわかりやすくまとめられている。
専門的すぎない、しかしポイントはしっかり学ぶことが出来る。「知識」としてキリスト教に触れる第一歩としてピッタリな内容。この一冊で概要を掴むことができる。
中高生向けの新書だが社会人の教養本としても十分な良書。 -
12月24日 クリスマス・イブ