- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005008735
感想・レビュー・書評
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報道されるステレオタイプと、実際にその国で暮らしている人々の日常は、随分違うんじゃないかと思う。朝は何時に起きて、朝飯には何を食って、学校では何を学び、放課後は何をして遊んでいるのか。休日は何をしているのか。そういうことを知りたいと思う。
「若者」に特化し、高校生、大学生の日常をそのまま切り取ってきた感じ。なかなかおもしろい。台湾の人は冷たい飯は食わないし、飲み会はあんまりないんだな。学校に軍人が配備されているのは知らなかった。日本人はYes/Noがわかりにくいので混乱するらしい。このあたりは中国本土とはだいぶ違うんだろうか?
このノリで、韓国や中国、インドネシアやベトナム、タイなんかも知りたい。
政治の話はタブーらしいけど、台湾の若い人が中国をどう思っているか知りたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りて読みました。FB経由でこの本を知りましたが、海外行く日本の友人が結構台湾を気に入っていることで私も興味を持ち、読むことにしました。
“——日本の若者に言いたいことがありますか。
「台湾の若者は日本のことを何でもよく知っていますが、日本の若者は台湾のことをほとんど知りません。これでは対等じゃないと思います。もっと交流したらいいと思います。」”(p.163)
“「かなりの時間がたっても、未だ距離感がある。心の中に思っていることを顔に表さない。彼ら(引用者注:日本人のこと)に溶け込むのは容易ではない」(女・22歳)”(p.184)
こういう「台湾人の本音」に触れると割とグサグサ来ますね。
何を隠そう私自身、台湾をほとんど知らないし、この本を読むまで知ろうともしてこなかったものですから。
なもんで、気づかされることや、考えさせられること(というか頭を抱えさせられてしまうこと)も多く、非常にいい学びを沢山させてもらいました。
台湾の「若者」にスポットを当てていることもあり、台湾の文化の概要はさらっと触れた程度で、多くの紙面を「学校生活」「台湾の教育」に割いています(逆に、向こうの若者の間で今何が流行っているかとかファッションやサブカルがどうこうといったことは、現地の若者へのインタビューの中でほんのり感じる程度)。
読んでみてまず感じたのは、日本の教育の未来像は割と台湾に近くなるんではないかということ。
日本と台湾では教育の制度自体は類似しているところが多いものの(例えば小中高が6・3・3制とか)、共働き社会に合った学校生活、クラスの大らかな感じやゆるいところはゆるい規則、先生の教育スタイル、LINEグループを活用していること等に関しては台湾の方がちょっと魅力的、というか「進んでいる」ように感じました。
早く登校して朝ご飯は学校で食べる(その分購買が朝から晩まで充実)。昼寝の時間がある。校則や修学旅行の行き先まで自主的に話し合う。生徒が自主的に学ぶようにし、先生は見守るだけ、新卒一括採用もなく就職先も各々で見つける……
日本の教育も何だかんだ言って将来的にはこういう形に落ち着くんじゃないかなと思いました。
「台湾人の本音」(特に第5章)は耳が痛いというか、ほぼ苦言。
“「連絡先を交換した後で、日本人は笑いながら『よろしくお願いします』『連絡しましょう』と言う。ただし、その後まったく連絡がないことがよくある。その場のメンツだけを立て、後に礼儀を守らないこのような態度は、台湾人とは全く異なる」(女・21歳)”(p.190)
とかは、「あぁ、自分もようやるなぁ」と思うと同時に、「台湾の人からすればそう映るんだなぁ」という複雑な気分になりました。
要するに「人に対して気ぃ使い過ぎんなよ日本人! もっとフレンドリーに行こうぜ!」、あと「台湾のことももっと興味持って!」という風に思われてんだなと解しました。
ごもっともです。ごもっともですわ。
ごもっともだけれど、それって随分前から「コミュ障」だとか「内向的」だとか、日本人同士でも言われ続けてきたことだしな。
文化の違いは勿論あるだろうし、言っていることはすごく分かるけど、「いや、日本に住んでいる自分達だってそういうとこ息苦しいって思ってるよ!」って声を大にして言い返したくなることばかりだったというのも偽らざる感想。
まず、今急速に空の玄関口のアクセスが良くなっている国なので、そのインフラの発達にあやかりつつ私自身も実際に足を運んで、遊びに行きたいと思います。 -
嫁(台湾人、台北出身)に確認したところ、かなり実態に即した内容とのこと。
第5章 台湾人の本音 については、日本人への苦言とも言える内容で複雑な気持ちになったが、相手の不満を理解することも距離を縮めるためには必要、と前向きに捉えた方がいいでしょう。
そういう意味では 日本人の本音 という章が後書きであれば面白かったかも。 -
小中学生、大学生たちの一日を追う形で、日本とは違った学校文化や就職活動、兵役といった台湾の日常生活を紹介している本。現役の学生らへのインタビューを基に、台湾ならではの文化に対する若者の肌感覚も分かる。大学卒業後、兵役を挟んで別れてしまうカップルが多いといった話は、若者目線のリアリティがあって面白かった。
一方で、学校の仕組み、学歴社会といった、日本では最近和らいできた堅苦しさがある残っているとされながら、後半の台湾人は、堅苦しくないといった自己認識の差がよく分からなかった。実際のところ、教室の雰囲気が、知りたくなる。
最終章の日本人に対する本音の部分は、正直あまり面白くはなかった。「日本人は礼儀正しいけれども、やや堅苦しく、意思表示が曖昧で、距離感があるため、なかなか親しくなれない」「本音と建前の違い」「曖昧」といった話が、台湾人に対するインタビューから出てくる。台湾人に限らず、外国人が日本人に対して抱いているとされている典型的なステレオタイプを再確認するような内容で、あまり新しい発見はなかった。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787559 -
第5章の台湾人の本音 が面白かった。自分も悪気なく社交辞令を言ったり、調子の良いことを言ったりするので、台湾の方と交流するときは気を付けようと思った。
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小樽商科大学附属図書館蔵書検索OPAC
https://webopac.ih.otaru-uc.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB10288962
日本人にも大人気の観光地である台湾。意外と知らない台湾の基礎知識から、大学生までの若者たちの日常生活が分かりやすく書かれています! -
連絡が途絶えてしまっている台湾の友人と
もっと仲良くなりたいと思い読んだ。
第5章では、関係を深めるために日本人にどうして貰いたいかが書いてあった。
思い当たるところが多くあり、チクチクと心が痛んだ。参考にします。 -
開発目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50104194 -
隣国の若者のの意識を知っておくのは大切だと思う。