- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006002848
作品紹介・あらすじ
なぜ我々は疑いもせず取引ができるのだろう。なぜ結婚するのだろう。なぜ宗教を信じるのだろう。なぜ権力が生まれるのだろう。当たり前のこと、合理的なこととして片づけられている日常の生活をめぐる「常識」にひそむ深層構造を、儀礼と象徴の理論を通して脱常識化し解明してゆく社会学入門の定番。新たに一章が書き足され、全体に改訂がほどこされた原書第二版。
感想・レビュー・書評
-
契約を結ぶこと、宗教を信じること、結婚することなど、ふだん常識と考えていることをなぜ実施しているのか考え直すきっかけをくれる一冊。
話題毎に章立てされていますが一貫した流れのようなものがあり、読み物としても入門書としてもよさそう。
契約は裏切りの心配があるから契約する、宗教は聖と俗を区分して社会背景そのものを神として扱っているなど、考え方としておもしろい。
人工知能の行方を社会学的に捉えた章では、コンピュータに人間の思考を組み込むためのルールが14個くらい示されていて、これが興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の方は著者が飛ばし過ぎでは?ってくらい爆速で畳み掛けられてる感じがした。
中盤の女性の社会的地位の話とか、政府は犯罪組織からできてるとかいう辺りは面白かった。面白くなってきたなと思ったら、最後AIの話に飛躍してて良くわからん… -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1129228 -
日常生活の中で、ともすれば“常識”として捉えられていることを社会学の観点から考察してる。
少し難しい箇所もあるが、社会学の基礎を身に付ける上でも役立つ良書。
「最適化ではなく満足化原理に従う」は消費者行動論でも出てくる話なので、関連領域についても学べる。 -
ビブリオバトルチャンプ本('23.4 教員大会)
-
社会的な事象を見る違う視点を持ちたくて手に取った。
-
社会学入門と言いつつ、かなり踏み込んだ内容となっている。宗教を失った現代でも儀礼に満ちた世界に生きているのではないか?と思わせる一冊。デュルケームの本をあらかじめ読んでいると分かりやすいかもしれない。
-
一言で述べるなら、常識とされるものの多くの根本が、それ自体不合理性を孕むものであるということを丁寧に解説してくれる社会学の入門書である。
-
「社会学の入門書を1冊紹介するならば絶対にこの本だ」というのがこの『脱常識の社会学』です。教育社会学の授業では常識を疑うことの重要性を最初の方で話しますが、常識を疑うとはこういうことだ、がとてもよくわかるし、疑うことから全く違ったものへ至る論理的展開は、「すばらしい」としか言いようがありません。扱っている対象がちょっと硬いですが、目次にめげずにぜひ読んでほしい一冊です。
教育学部 A.T
越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000904810