俳諧志(下) (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 6
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006022402

作品紹介・あらすじ

本書で拾われた発句、付句は、一七〇〇句を超える。近世から現代まで、近世俳諧を鑑賞するために引用された書目約九百冊以上、約七百名に言及して、次々に俎上にのせられる。下巻では、樗良から井月までが取り上げられ、俳人列伝の後には、テーマ別の章が入る。「富士」「こんにゃく」「おし鮨」などを話題にして、俳諧の風流と滑稽が、縦横無尽に語られる。近世俳諧の魅力を最もよく伝える一書として永く愛重されてきた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「史」ではなく「志」である。
    こころざしとは俳諧の風流であり、おかしみである・・・と薫まどか氏は解説で言う。
    まさに「豊饒な日本語を駆使し」「季節感を詠い」「物事を客観視し、ユーモアにかえる」ことが俳諧の心なんでしょうね。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

昭和4年1月3日東京生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒業。日本テレビ勤務などを経て、昭和49年以降は著述業に専心。平成10年、単独選考による加藤郁乎賞を創設し、後進の育成に力を注ぐ。24年5月16日心不全により没、享年83。句集、詩集、評論集、考証研究、小説集など著書多数。昭和41年、句集『形而情學』で室生犀星詩人賞受賞。平成19年、詩、俳句、俳諧研究にわたる業績に対して文化庁長官賞を受賞。評論集『市井風流』と句集『晩節』では、山本健吉文学賞評論部門と俳句部門をダブル受賞。

「2016年 『加藤郁乎作品撰集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤郁乎の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×