- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006022655
作品紹介・あらすじ
世話物・時代物を観るための知識、踊りの魅力、荒事・和事の愉しみ方、復活狂言・新作の面白味などを、実際の演目に即して明快に説き明かす。役者としての体験に裏打ちされた解説は分かり易く、なるほどと膝を打つこと請け合い。演じる喜び・役作りの苦労から、舞台での思い出、楽屋のよもやま話まで、興味深いエピソードも満載。
感想・レビュー・書評
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世話物・時代物を観るための知識、踊りの魅力、荒事・和事の愉しみ方、復活狂言・新作の面白味などを、実際の演目に即して明快に説き明かします。役者としての体験に裏打ちされた解説は分かり易く、なるほどと膝を打つこと請け合い。演じる喜び・役作りの苦労から、舞台での思い出、楽屋のよもやま話まで、興味深いエピソードも満載です。
(2008年)
--- 目次 ---
まえがき 坂東三津五郎
第1章 世話物は、二十一世紀に生き残れるか
第2章 踊りの家に生まれて
第3章 時代物の噛みごたえとその深さ
第4章 荒事と和事
第5章 鶴屋南北、泥臭い人間の言葉
第6章 通し狂言と新作の可能性
第7章 三津五郎おすすめの芝居
第8章 歌舞伎役者と芸の伝承
第9章 歌舞伎よもやま話
あとがき 長谷部浩
岩波現代文庫あとがき 長谷部浩詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歌舞伎に興味ある人は必読。演目や演技の見所、踊りの味わい方、衣装や小道具へのこだわり、役者がどんな準備をし何を感じて舞台に立っているかなど、観客側からは見えにくい歌舞伎の世界を、外連味なく掘り下げてくれている。時折挟まれる辛口も本音が垣間見えて興味深い。芸の継承者として伝統の重視を明確に打ち出すが、決して型をなぞるだけのルーチンにせず、そこから模索する事を怠らない、温故知新を地で行く姿勢にも感銘を受けた。文中に歌舞伎の2,3割は観客が作るものという一節があった。本書はそんな観客を「育てる」ための、著者が遺した指南書とも言える。
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最高です。
買いです! -
三津五郎さんの脈々と続いてきた伝統芸能に対する真摯な気持ちと後世に伝えなくてはならないという義務感をひしひしと感じた。
59才という若さで亡くなられたことは、本当に残念に思う。