終わりなき旅: 「中国残留孤児」の歴史と現在 (岩波現代文庫 社会 95)
- 岩波書店 (2004年8月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006030957
作品紹介・あらすじ
戦時下、帝国国民が日の丸を振って大陸に送り出した二七万の満蒙開拓団は、数多くの「中国残留孤児」を生んだ。著者は故郷長野県の開拓団に視点を据えて、貧農排出と国防の国策がつくりだした現在に続く悲劇を追求し、庶民にとって国家とはなにか、戦争とはなにかを考える。大仏次郎賞受賞の長編ルポルタージュ。
感想・レビュー・書評
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3.83/32
内容(「BOOK」データベースより)
『戦時下、帝国国民が日の丸を振って大陸に送り出した二七万の満蒙開拓団は、数多くの「中国残留孤児」を生んだ。著者は故郷長野県の開拓団に視点を据えて、貧農排出と国防の国策がつくりだした現在に続く悲劇を追求し、庶民にとって国家とはなにか、戦争とはなにかを考える。大仏次郎賞受賞の長編ルポルタージュ。』
『終わりなき旅: 「中国残留孤児」の歴史と現在 』
著者:井出 孫六
出版社 : 岩波書店
文庫 : 334ページ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元が岩波書店の雑誌世界に連載した記事を集めたものである。最後の章がアンケートになっていてそれまでと違う。ドキュメンタリーに近く、詠みやすい。ただし日本と中国の、人名、地名にフリガナをその都度つけてもらった方がよかった。日本の地名でも読めないものがあるし、人名でも読めないものがある。泰阜が日本の地名で直ぐに読める人がいるか。長野と満州国の地図もあるが、フリガナが、ない。文庫掲載では改められていると思うが。
長野の満蒙開拓民による中国残留孤児に至る経緯はよく説明されていたが、なぜ長野が多くの中国残留孤児を生じさせる原因としての開拓民を生じたのかは他書を読むことが必要である。