現代物理学叢書 電子相関

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784007306396

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  • P. W. Andersonは凝縮系の物理の基本原理として”対称性の自発的破れ”と”断熱的連続”があると自身の著書の中で強調している。対称性の破れとは超伝導状態、強磁性状態に代表される対称性の低い状態が相転移によって実現するということで、物質の不連続な状態の変化を表している。断熱的連続とは複雑な物質の性質について、(その物質の本質を損なわないような)簡単化したモデルを対応させて複雑な物質を理解しようというものである。
    本書は電子がマクロな数集まった結果実現する個性豊かな物理現象を紹介し、それらを貫く統一性と基本原理を明らかにしている。

    中央館3F : 図書 420.8//I95//16
    OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN09016107

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著者プロフィール

1942年兵庫県小野市に生まれる。大阪大学大学院理学研究科博士課程中退。東京大学物性研究所、静岡大学工業短期大学部、京都大学基礎物理学研究所、京都大学大学院理学研究科に勤め、2006年定年退職。京都大学名誉教授。理学博士。専門は理論物理学。『電子相関』『凝縮系における場の理論』(いずれも岩波書店)などを著し、磁性や超伝導に関する理論を専門分野とした。市民と科学者の内部被曝問題研究会会員。
原発・環境問題の著書としては以下の共著がある。『環境危機はつくり話か』(2008年、緑風出版)、『原発問題の争点』(2012年、緑風出版)、『福島への帰還を進める日本政府の4つの誤り』(2014年、旬報社)『放射線被曝の争点』(2016年、緑風出版)などを分担執筆。

「2021年 『汚染水海洋放出の争点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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