夢幻外伝 2: 高橋葉介セレクション (あさひコミックス)

著者 : 高橋葉介

• 朝日新聞出版 (2011年11月18日発売)

感想・レビュー・書評

[丘へ行こうさんの感想 · 2014年11月12日]

怪奇色が強くモヤっとした読後感が実に高橋葉介さんらしい感じがします。
ストーリー展開など現在の漫画にはない独特の緩急がありとても面白い。

後半は夢幻魔実也の登場しない短編集ですがこちらも味わい深いショートストーリーが多く好ましい。
中でも死霊教師などはちょっと毛色の違うギャグテイストもあり印象に残った。また最近読んだ福満しげゆきさんの「就職難‼︎ゾンビ取りガール」が決して時代に咲いたあだ花ではなく、漫画の歴史の中から再び咲いたものなのではと独り合点した次第。

著者プロフィール

1956年、長野県生まれ。77年「江帆波博士の診療室」でデビュー。『夢幻紳士』『学校怪談』、『もののけ草紙』などのシリーズで人気に。独自の「怪奇幻想マンガ」を描き続ける。

「2023年 『魔実子さんが許さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」