あるきかたがただしくない

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.32
  • (5)
  • (18)
  • (28)
  • (9)
  • (0)
本棚登録 : 116
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500779

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 離婚直後から1年半くらいの、ハートブレイクダディの叫び。地の文が面白いので、面白くない決まり文句「子どもに会いたい」が突出してこちらに迫ってきます。

  • 中学生の時、正しい歩き方がわからなくなった。
    周りの目がとても気になって、自分が変な歩き方をしてるように思えて仕方がなかった。自意識過剰だったなと思う。誰も自分なんか見てはいないのだけど、みんなが自分を変な人を見る目で見ているような気がしていた。
    変な歩き方をしていてもなにも恥ずかしい事などないのだと言われている気がしてくる、そんな本だった。

  • この人の短歌のほうは好き・・・かも知れないけど、エッセイは合わないと実感したな。
    こういう考え方の人間を否定するとかじゃないけど、なんと言えばええのやら。

    自己愛が。。。強いのか???

    友達の知り合い、くらいの距離感が良さそうなタイプ。

    唯一、アシスタントの松田アキの書いた「アシスタント日記」がなかなか秀逸で面白かった。
    「びわやババロア、茶碗蒸しなど生命力の弱そうな食べ物が好きな枡野さん」なんていいよね。
    これ、スピンオフならないかな。

  •  面白くて一気読み! 紹介されている映画、どれもみてみたいなぁという気にさせられます。一度見たことのある映画も、もう一度見直したいなぁと思いました。ほむほむと友だちにならなかった理由…知りたい。

  • 週刊朝日に連載したコラムを中心にした雑文集。売れっ子だとこんな本まで出てしまうのかと驚嘆。深みはなく瞬発力だけ。離婚の経緯や面会させてもらえない心情などが書かれているかと思ったが期待外れ。本人も書いていたが「子どもに会いたい」と言い続けてるだけの本。残念。

  • 毎週のように「離婚した妻がわが子に会わせてくれない」などと泣き言を書き続けるエッセイ。おもしろい方だとは思うが、あまりお近づきになりたくないパーソナリティーのようで引く。

  • 長嶋有さんの『パラレル』を読むきっかけとなった本。

    ひらがなで、“あるきかたがただしくない”。
    あるきかたがただしくない、あるきかたがただしくない。
    意味なく、パクパク発声したくなってしまう私。

    歌人、枡野浩一さんのエッセイ。
    字数だけ見ると、これまで読んだ枡野さんの本の中で一番多い。
    字が多い~、という、本好きとは思えないしり込みをしていたものの、読み始めたらどんどんのってきて、私としては速いペースで読み切ることができた。
    内容は“離婚後くよくよ立ち直りエッセイ”と帯にあるが、プラス、「日曜日の名言」という映画やドラマ、本について対談の中で“名言”を挙げるもの、漫画家の佐藤ゆうこさんや河井克夫さんによるマンガ、長嶋有さんとの対談…盛りだくさん!

    パチンコについて、玉を“1個ずつゆっくり打って”注意をされたという話が出てきたが、私も初めてやった時におんなじことをして。
    注意されなかったので、ダメだなんて知らないままでした…ダメなんだ、ゆっくり打ち。
    初めてのパチンコ、何故か隣のおっちゃんに“それこそやったら怒られない?”的なアドバイスをもらったことが印象に残っている。
    結局パチンコはそれきり1回しか行ってない…。

    エッセイのメインとして、離婚のこと、子供に会いたいということが切々と綴られている。
    私は元・奥さまの漫画家・南Q太さんも大好きなので、何だか複雑な気持ちで読んだ。
    お二人が夫婦なのだと初めて知った時はこれまた、何だか嬉しかった。
    枡野さんが「子どもに会いたい」と語る度、愛されていないなんて勿論本気で感じたことはないけれど、お父さんは私のことをこんなにも愛しているものだろうか、とふっと思う。
    少なくとも、“子ども”の私は、お父さんとお母さんのことをいつも想っているよ。
    なんて。
    ワガママばっかり言っているどうしようもない娘ですが、素直にそう思うことができました。

  • なんとも。

  • 心の動きが赤裸々に。他人のことを知るって、下手な怪談話よりコワイのに、軽やかに読めたのはリズムがいいからかと。

  • 全ての悲しみとやるせなさを包み込むような彼の静かな作品は、
    こういう風な感覚から生まれるのかな、と思えたエッセイ。

    強くてやさしい人だなと思う。
    私はそんな彼に憧れる。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。歌人。雑誌ライター、広告会社のコピーライターなどを経て一九九七年、短歌絵本を二冊同時刊行し歌人デビュー。短歌代表作は高校国語教科書に掲載された。短歌小説『ショートソング』、アンソロジー『ドラえもん短歌』、入門書『かんたん短歌の作り方』、『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』など著書多数。目黒雅也や内田かずひろの絵と組み、絵本・児童小説も手がけている。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

枡野浩一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×