- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022507020
感想・レビュー・書評
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劇場型の犯罪、その結果は……
警視庁刑事部捜査第一課の特殊犯捜査係に所属するオートバイ部隊(トカゲ)のリーダー白石涼子を表現すると、ライダースーツの中の引き締まった体。ヘルメットを脱いだ瞬間に広がる長い髪。知性と意思の強さを感じさせる大きな目である。
此度は、高速バスがバスジャクされた。
① 16時10分新宿バスターミナル発、中央自動車道を通り、名古屋行の高速バス。
そして、次々に高速バスがバスジャクされて行く。
➁ 16時10分に新宿高速バスターミナル発、渋谷を経由して東名高速を通って、静岡行き。
③ 16時30分東京駅発、東名高速経由の名古屋行き。
バスジャクされた3台の高速バスは、何の要求も出さず乗客を乗せて首都高速道路を走り続けている。なぜ、、、だ。何が目的なのか、バスジャクするということは、金銭を要求するとか、そのバスに乗ってどこかに行くためにバスジャクしたのではないのか。
このバスジャクについてネットで、最後まで警察に捕まらないで走り続けるバスはどれかと、投票が始まりだした。だが③のバスの窓ガラスに血痕が付いている。これは、ただたんにバスジャクではなく、殺人事件が絡んでいるのか。これからどうなるのか……?
【読後】
高速バスを追尾するトカゲ、犯人を追跡するトカゲと、トカゲの活躍が続きます。当初は、何が目的か分かりませんでしたが。犯人は、ゲーム感覚でネット投票での課金を楽しんでいるのです。捕まったら刑事責任が問われることを考えずに。
「購入」
TOKAGE 特殊遊撃捜査隊シリーズ2作目《単行本》
2010.02発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
2023.09.29~10.02読了。★★★★☆
ブックオフ、220円で購入2023.08.30
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TOKAGE 特殊遊撃捜査隊一覧
03.連写
02.天網 2023.10.02読了
01.TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 2023.09.22読了
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「トカゲ」とは警視庁の隠密捜査専門のバイク部隊
普段は、捜査員としてそれぞれの課の仕事をしているが、いざというときに招集されて車両の追跡や偵察任務にあたる
今野さんの作品を読んでいると警察のいろいろな部署や課、仕事などがよくわかる〜
それと、何事も上手く回るためには有能な指揮官、上司が必要だと毎回思わされる
今作での"The・有能"は高部係長と今野作品常連の田端課長(田端課長はいろんな作品に出てきて忙しそう…w)
この二人がいないとダメですね〜
そして、今回チームのリーダーとして活躍した上野にも今後期待大!できる女涼子に追いつき追いこせだね(((((((((((っ・ω・)っ ブーン
あっ!?もうひとり…
木島も成長株のダークホースかもw-
1Qさん、こんにちは。
「トカゲ」って、乃南アサ著「凍える牙」にも出てきました!(ここに出てくる主人公の女性刑事がかっこいいんです!)なので...1Qさん、こんにちは。
「トカゲ」って、乃南アサ著「凍える牙」にも出てきました!(ここに出てくる主人公の女性刑事がかっこいいんです!)なので反応してしまいました。
今野敏さんの警察小説、人物相関図とか展開してほしいです。
「隠蔽捜査」とアンソロジー(安積さんがよく登場します)しか読んだことないのですが、それぞれ面白そうですね。2023/02/11 -
なおなおさん、こんにちは~♪
このシリーズもカッコイイ女性刑事がでてきますよ(〃ω〃)
もちろん「トカゲ」なのでバイク乗りです
何か女性のバ...なおなおさん、こんにちは~♪
このシリーズもカッコイイ女性刑事がでてきますよ(〃ω〃)
もちろん「トカゲ」なのでバイク乗りです
何か女性のバイク乗りってカッコイイですね!
わかります〜、人物相関図ほしいです!
田端課長はあっちこちよく登場するのでわかりますが…
ひまわりめろんさんなら完璧な相関図を作ってくれそうですねw
今度、お願いしてみますかw
警察小説ならどのシリーズも面白いので、またチャレンジしてみてくださいね(^^)2023/02/11
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<水>
‘‘天網‘” 本書の主題名である。何回か今野敏乃介三郎殿の本の題名の付け方とその意味に着目してきたが,もう面倒になってきた。多分それほど大した意味は無いのだ。なんなら副題の”トカゲ2”が本題でも構わない。そういう単なる分別記号なのだ。そんなことよりも中身だ。本書は相変わらず面白い。トカゲというオートバイ部隊の特長が充分に活かされているわけではないが ”(警察)シリーズ上での分類方法” という意味では十分気になるシリーズ名なのだ。
まだシリーズ二作目ではあるがこのTOKAGEはある決まったパターンを持たせて話を展開させようと敏之介殿は考えている。主役格の登場人物が実に沢山いるのだ。例書すると,トカゲの①R女警と②U巡査,SITの③T係長と④K女警,捜査本部の⑤田端課長と⑥伊丹部長(あ,”隠蔽”の伊丹部長は今作では名前出ていないなすまぬ。笑う)遊軍記者⑦Y並びに新米⑧K。ほらもう8人。普通はこんなに沢山の主人公格がいては読者が物語にのめり込みにくいものなのだけれど本作はどんどんのめり込んですいすい読み進めてします。うん,今までにない敏長炭殿的なエンタメ作品構成パターンの試みですね。
そしてこの試みは十分に上手く行きそうな感じである。 ところが本作 ”トカゲ2” は2010年の作品である。その後2014年には ”トカゲ3” が出ているらしい。そっちは僕は未だ読んでいない。だが今は2021年。もう7年程トカゲの新刊は出ていない。今も雑誌への連載が続いているのかどうかは知らないが,たぶんこの先はもう新刊は出ないだろう。ああ,いい感じの ”試み” だったのにねぇ。残念だねえ。え!? そういうことは 先に ”トカゲ3” を読んでから言え!って。はいごめんなさい,その通りです。すまぬ。
ここで,筑紫守敏太郎淵殿のちょっとした ”こだわり” について触れてみる。それは『管理官』 一般企業で言うとまあ課長補佐くらいの位置づけかな。でも実際には一番仕事もするし責任もそういう意味では多い役職だろう。今野敏乃介三郎先生はこの ”管理官” をとにかく悪役に仕立てて物語を進める事にしているようだ。このことは敏乃介殿の他のシリーズにもどうやら当てはまりそうだ。警察組織の中では指揮命令系統のルールがハッキリしているので,原則それを守りながら人情的に面白い物語を書こうと考えるとどうしても警察官の中に悪役憎まれ役が必要となるのだ。その役目役職を瓶殿はキッチリ決めて物語を紡いでいる。いやいやこれでは毎作白い筈なのです。高言すまぬ。 -
トカゲ6とトカゲ7がイイ味出してた。
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今回はきちんとバイクの特別部隊が活躍するよ! という第二弾。
上野くんはもっと自分に自信を持って欲しい。
ちょっと頼りないところがまたいいんだけど経験を積んで自信を持って自県解決に取り組める人になって欲しいな。
案外、お互い独りよがりな感じ? 一人相撲? なんだけど結果的にチームがうまくいって良かった。
雨降って地固まる。と、言うやつか。
事件を起こす奴は許せないなーと思う。天網恢恢疎にして漏らさずの言葉通り犯人捕まえてすっきりした。
今野敏作品はきっちりと犯罪の落とし前をつけさせる刑事ものが多いので安心して読める。 -
TOKAGEシリーズ 第2弾
同時に3つのバスジャック事件が発生する。
ネットには、警察がつかむ情報よりも早く、3台の状況をリアルタイムで更新する書き込みが見つかる。
バスジャックに隠されたネット社会が絡む事件の真相とは?
前回のシリーズよりトカゲの活躍ぶりが描かれています。
ただ、トカゲの任務が隠密行動だけに、派手な大捕物なんかには関わることがないため、トカゲだけに焦点を当てるのは難しいかなぁ。 -
特殊遊撃捜査隊TOKAGEのシリーズ第2弾。一作目より、TOKAGEの上野数馬の主役度が上がっている。一作目から登場している新聞記者の東日新報湯浅武彦とその後輩の活躍も今回では、作品の展開上大きな役割を占めている。なかなか面白い作品だった。ただ、ネタの中心となる今回の事件。同時バスジャックが、ゲーム(掛け金で儲ける)となると少しと言うかかなり軽い気がする。でもありえるかもしれない。そう思わせる危険な人間がネットの世界(リアルな世界)にいるのも事実化もしれない。
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TOKAGE2