桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた―

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512222

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】2013年に発覚した大阪の名門高校バスケ部キャプテンの自殺。17歳が死を選んだ理由は、顧問による体罰だけが原因なのか? 遺族や関係者への綿密な取材に基づき、重大事件の真実と裏側に迫る衝撃のルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • 数頁読んでは本を閉じ、心を落ち着けまた開く…この繰り返しで、本当に辛く涙が止まりませんでした。この顧問のは体罰ではなく暴行です。この事件以降、体罰は減ってきているそうですが、殴らない分、言葉の暴力がひどくなったという声も。心の傷は、体の傷より気づいたり、立証するのが難しい。学校のような閉鎖的な社会では、他の教師も見て見ぬふりをする事が多く、表に出にくいのも問題。いろんな思いでいっぱいになり、うまくまとめられないですが、風化させず記憶にとどめておきたいと思います。

  • 辛すぎる内容
    どうして、というご遺族の想いがひしひしと伝わってくる
    懸命に部活に取り組んでいた高校生の命が
    奪われてしまったことの重大さ
    周囲の人の本当の気持ちはわからないけれど

    声を上げること
    想像すること
    どこかで止められなかったのか
    忘れてはいけない
    強く思う

  • 202109いったん借用したが、暴力でスポーツを強制させられた上に自死に追い込まれる描写がツラくて読み切れず。未読で返却。

  • 当たり前と言えば当たり前だが、被害者側の視点が強い。加害者の顧問がなぜ体罰をエスカレートさせてしまったのか?その後の気持ちの変化は?今は別の学校でバスケを教えているとネットにあったが、なぜそんなことができるのか?虐待と体罰の共通点もいいけど、もっと顧問の生い立ちから突っ込んで調べて欲しかったな。男の子の家族は本当にいい家族だったけど、部員や保護者は酷かった。アンケートに親の責任て書いたり、すぐ試合に出たいって言ったり、事件の前にもバイクに乗ったりとかしてたそうだし、バスケ強くても全然まとまりのないクソガキどもだったんじゃない?真実はこれを読んだだけでは分からない。年月をかけて顧問も部員も真実を語るべき。

  • 全国紙が取材攻勢を掛けている中で、フリーの記者がここまで食い込んでいたとは驚き。筆者なりの視点が、遺族に心を開かせたのだろう。

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著者プロフィール

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学などを経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1993年~96年までジェフユナイテッド市原(現在は市原・千葉)を担当。98年よりフリー。スポーツ及び教育の現場を長く取材。著書に『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『左手一本のシュート』(小学館)など。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』をはじめ、ジェフで育成部長等を務めた池上正氏の著書8冊を企画構成した。公益財団法人日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員。

「2023年 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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