メンチカツの丸かじり (丸かじりシリーズ38)

  • 朝日新聞出版
3.24
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513304

感想・レビュー・書評

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  • 世間はラーメンのスープを一滴残さず飲んでしまった人をどう見るか。もったいない精神の立派な紳士とは決して人は見てくれない。ひもじい人。さもしい人。卑しい人。はしたない人。そういう見方をする。危ない人という見方さえされる。カウンターに並ぶと隣の人の食べっぷりがよく見える。「隣の奴、スープを全部飲んじまいやがった」と思われる。思われるのは嫌だし悔しい。スープは丼の底から2~3センチ残すのが無難。
    ラーメンは徹頭徹尾全て食べきるを実践してきた自分。人間の尊厳に抵触する汚辱を味わわされた。
    このほか、メンチカツの序列、バターとパンの掟、ヨーグルトの正義など、どれもこれも目から鱗。これまでの人生を深く問い直させられた。

  • 丸かじりシリーズその38。
    「出し汁カフェ」が気になった。だしって飲むものなのか?いや、飲むものには違いないけど、お吸い物の「吸う」って感覚に近いような。何も入ってないだしだけを飲むカフェとは…色んなお店があるもんだ。

  • ソーメンのつゆ多彩化と日活ロマンポルノの流れはさすが先生。

  • ライトな感じで読ませていただきました。
    東海林さだお先生の文章力は凄いと思う。

  • 596.04

著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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