椎の川

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022566300

感想・レビュー・書評

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  • 楽しく読めて
    生きることの深みを知らしめ
    人の世について
    目を開かせる。

    やんばるのすばらしさを どう表現するのか
    ということに 時代の悲劇の中で
    浮かび上がってくる。

    静江の苦しみは 本当の苦しみでもあろう。
    それを源太が うまく受け止めている。
    夫婦の愛が こんなときにしか 表現できないのかもしれない。

    なにもできない
    とき
    なにかをしてあげることが 
    なければならない。

    方言をうまく使っている。

    自然がすばらしい。
    最後に 後半が少しもったいない。
    もうすこし 絞り込んだほうが 状況がうまくなりそうだ。

    しかし
    同世代として ここまで突っ込んでいることに
    興味を覚える。

  • これも母校の先生の著書なのですが。。同級生で読んでいる子が結構多かったので読んでみようと思って早数ヶ月、偶々古本屋さんで埃を被ってボロボロだった100円のこの本を発見救済したのです。
    がしかし、先生に読了の報告はしたものの流石にボロボロを持っていく事は憚られたので、先生の著書の内これだけサインがないと云う。
    内容は、戦時中ヤンバルでハンセン病と戦う家族と小さな村の話です。
    せかちゅーも良いけど、同じ泣くならこちらで。

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著者プロフィール

1949年 沖縄県大宜味村生まれ。
1973年 琉球大学法文学部国語国文学科卒業。
県立高校教諭、県教育庁県立学校教育課指導主事等を経て、現在、琉球大学教授。詩人・作家。
沖縄タイムス芸術選賞文学部門(小説)大賞受賞、沖縄タイムス教育賞受賞。

主な著書
詩集『夢・夢夢(ぼうぼう)街道』、評論『沖縄・戦後詩人論』『沖縄・戦後詩史』、小説『椎の川』(具志川市文学賞)、『山のサバニ』(戯曲「山のサバニ~ヤンバル・パルチザン伝」第1回沖縄市戯曲大賞)、「サーンド・クラッシュ」(九州芸術祭文学賞佳作)、詩集『或いは取るに足りない小さな物語』(第28回山之口貘賞)、小説『記憶から記憶へ』、『アトムたちの空』(第2回文の京文芸賞)、『運転代行人』、『ウマーク日記』、『G米軍野戦病院跡辺り』『大城貞俊作品集【上】島影―慶良間や見いゆしが』(人文書館)ほか。
原作・脚本:映画『ひまわり~沖縄は忘れない、あの日の空を』(脚本)、演劇集団「創造」の舞台「でいご村から」(原作)ほか。

「2014年 『樹響 でいご村から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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