介護の現場で何が起きているのか

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022574725

作品紹介・あらすじ

この本は、付き添い廃止をきっかけに、介護の現場の取材を始めた著者が、朝日新聞に連載した記事をもとに、大幅に加筆・再構成してまとめた。第一章「チューブはやめて」、第二章「『縛らない介護』をめざして」、第三章「付き添いは消えたか」では、人間らしい介護を求めて続く、現場の人々の努力や挑戦、お年寄りや家族のようすを紹介した。第四章「新しい風」では、介護を支える家族や人々の変化を追った。第五章「介護保険がやってくる」では、介護保険の運営を担うことになった市町村の衝撃や、スタート前夜からの取り組みをまとめた。第六章「介護保険がやってきた」では、期待と不安のなかで、実際に介護保険制度が始まった現場のようすの一端を報告した。また、高齢先輩国デンマークがとりくむヘルパーの教育の充実や在宅での看取り支援制度、介護保険先輩国ドイツで、法医学者が遺体を調査して介護の質の惨状を明らかにした「バンブルク・スキャンダル」など、両国から学ぶべき点を、付章として紹介した。

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ古い本だけど、介護保険前夜の医療・介護現場の状況や雰囲気がわかる。今だに難題が山積している医療・介護だけど、読んだ総じての印象では、書かれた当時に問題となっていたことは決してそのままだったり、悪くなったりはしていない感じ。有効でない策が打たれてしまったものもあるんだけど、現場の人々も行政の人々も停滞させてはいないと思った。
    こういうルポものって水ものなので、文庫にもならないし、手の遠いものになってしまうんだけど、今と過去を比べるときのよい参考になる。残したり入手しやすいものになる方法があるといいな。

  • ルポルタージュです。福祉学部を志望している高校生の私が思っていた以上に介護の現場は良いものではありませんでした。でも良いものにしようと頑張っている人がいる事を知りました。入院していた祖父の横で読んで、福祉を学ぼうと再決心しました。そして学んでいる今、迷ったときに読み返しては、その時の気持ちを思い出させてくれています。

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