公立校の逆襲 いい学校を作る!

著者 :
  • 朝日新聞社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579423

感想・レビュー・書評

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  • これからは情報処理力と情報編集力は車の両輪のようにバランスよく協力されることが肝要だ 仮に有害と思われるものが検索中に出てきてしまったら、それを生徒と先生が議論することで学びが深まる テレビを3時間以上を見ている子が6割、同じく家庭での学習時間が1時間に満たない子が6割だった 採用基準は1つ、自分が一緒に働きたい人物かどうか 本があるということと本を読まれている事とは本質的に異なる事実だ まずなにより、学ぼうとする意欲が必要だ

  • 2004年刊行。著者は東京都杉並区和田中学校校長。民間出身校長による矢継ぎ早の実践を克明に記録した書。ただ、現実に通う他の地域の中学校で同種の実践がなされているとは限らず、また、著者のマネージメント能力におんぶに抱っこ、とも言えるため、教育制度論の一実例、あるいは将来のあるべき中学校のモデルとして読むならまだしも、現在、そこに居る保護者が、和田中学校と同様の教育実践を公立中学校に期待し、あるいは要望していくのは無理だとは思う。

  • 初の民間学校長として、杉並区立和田中学校に赴任してから、ほぼ1年半にわたって朝日新聞等への週に一度の投稿の内容を加筆訂正してまとめた本。

    この本が面白いのは、民間学校長として赴任して改革をいろいろとしながても、現場の生活指導の大切さに気がついたり、現場がどのような仕組みで動いているかを知ることによって、現場の論理がわかっていくところ。

    もちろん改革への熱意、実施の成果についての評価もあるが、なにげに教育現場も悪くないぞとか、よく頑張っているなとか、企業とは異なる場所であることに気が付いて行くところがおもしろい。

    教育現場はベールに包まれているが、一般の民間人かみると驚くべく専門職の世界だったという落ちだろうか。

  • ・変わることを忘れてしまった学校だからこそ、
    改善できる点はかなり多いはずで、
    それをどんどんメスを入れていくところがすごいことはもちろん、
    とは言え、前例主義で硬直した組織を
    動かすのは相当難しいはず。

    さすが。


    ・現代の子どもに求められるのは、
    情報処理力はもちろんのこと、情報編集力がより大切。
    そのために、孤立した学校と社会の接点を多くする。

    民間人が校長になる。
    これからの教育において、希望であると感じた。

  • 学校というシステムがわかる。読んでスッキリ

  • 著者は杉並区で都内初の民間人中学校長になった人。
    藤原さんの謳ういい学校=「そこに集う先生や地域の大人たちがなにより『子供たちの未来を拓く』ことに関心を寄せている学校」
    まずここに共感!!読んでいても、著者が父親のような視点で生徒のため何をすべきか考え、実践していることがよくわかります。
    民間企業出身だからこそ見える現場の問題点「前例主義」もとても参考に。何よりも子どものことを第一に考え、戦える気力を持つ必要性を感じました。無駄のない職員会議とかすぐにでも全国で実践して欲しいな〜。

    とても読みやすくかつ勉強になるのでおすすめです◎

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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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