reinouさんの感想
2017年1月2日
1975年刊行。著者は東京大学文学部教授。 日露戦争の日本海海戦で勇名を馳せた「秋山真之」と銘打ち、彼が見聞した19世紀最末期のアメリカでの体験談という風を装っているが、豈はからん哉、上巻に関しては米西戦争一色の書である。 それも実に細かい。もちろん駄目だというのとは違って、戦史(そのうちでも戦術)研究でもない限り、ここまでは要らんだろうという風に感じる程、という主旨である。