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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022596154
感想・レビュー・書評
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「京都宮中」
「平安京の内と外」
「平安京の寺と社と祭り」
「平安人の暮らし」
「平安京人物志」
のカテゴリに分かれ、その中にさらに詳細な項目があり、
その項目ごとに見開き1P程度の解説がなされる。
巻末に家系図や平安京の地図の掲載があるが、
できれば吉川弘文館の『日本史年表・地図』の平安京地図などを用いて、
現在の京都地図の上に平安京を重ねた図を見つつ読むのが、
より一層京都の土地の上で、平安時代の人々が、
どんな生活をしていたの思いを馳せやすくて楽しいと思われる。
全編真面目な解説かと思いきや、筆者がタイムスリップしたり、
「我輩の名は大江朝臣匡房。」などと始まり、
遊女の世界を語りだすものもあって茶目っ気がある。
各項目は続きものではないので、どこから読んでも楽しめる。
好きな項目だけ読んでもよい。
平安京人物志は、それぞれの人物に対する語りが熱いものが多かった。
淳和天皇が歴代天皇の中で唯一、
散骨によって最期を飾ったとは知らなかった。
後白河院は今様の謡い過ぎで生涯で三度も声をつぶしたという。
今年読んだ本ベスト5に入る勢いで全ページ目が離せない良い本。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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