八犬伝 下 (朝日文庫 や 2-2)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 110
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022603678

感想・レビュー・書評

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  • 昔は胸を躍らせて読んだ南総里見八犬伝だったけど、きれいにまとまりすぎて今の私は少し物足りなさを覚えてしまった。読み進める上で馬琴の実の世界があることに助けられた。完璧に整えられた世界より、馬琴が住む実の少し歪な世界の方に親しみを覚えてしまった。作者についても八犬伝についても触れることができる良本。

  • 下巻もほぼ一気に読み終えました。
    親兵衛くんが出てきてからの話はかなり中国古典的になってしまい、
    八犬伝そのもののストーリーを楽しみにしていた私としては、ちょっと
    ガッカリしました。
    ですが、実の世界における曲亭馬琴のキャラクターは、だんだんコミカルとでもいうべき哀愁が漂いだしてきて最後には憎めないキャラクターになっていました。
    (北斎との掛け合いがもっと多ければより面白かったはず・・・)

    作者の曲亭馬琴へのやさしい目線から風太郎さんは馬琴がすきなんだろうなと感じました
    読み終わった後に気分の良くなるとても良い本でした。
    山田風太郎さんの別の本にも手を出してみようと思います。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2010/8/18〜8/21

    上巻に続き、虚と実の世界が入り混じりながらストーリーが展開する。八犬伝というのはこんなにまで大作であったのだ。全然覚えてなかった。風太郎先生は、八犬伝をだしに、馬琴の巨人、虚人ぶりを書きたかったのだ、ということが良くわかる。

著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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