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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022615275
作品紹介・あらすじ
個人の主義主張、プリンシプルは誰にも辱められるべきではない。だが…対立は悪という社会構造の日本で、各人のプリンシプルを対等に討議する場は存在し得るのか。後年英国で更なる活躍を遂げた経済学の泰斗が、戦争をどう生きたか。学生時代と海軍時代を綴る自叙伝第1巻。
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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戦前、戦中に学生時代を過ごした著者の書く、当時の学生の雰囲気や、教育や学問に携わる人たちの様子がリアルで興味深い。
"私の人生の主題が「意地」---イギリス人がプリンシプルと呼ぶもの----"と書く著者。日本では窮屈になり、一方イギリスでは窮屈にはならなかったという。
この「血にコクリコの花咲けば」は著者の自伝三部作の第一部。この後に続く「智にはたらけば角が立つ」「終わりよければすべてよし」では、それぞれ日本とイギリスで過ごした事が語られる。読むのが楽しみ。 -
「日本人で一番ノーベル経済学賞に近い」と言われ続けていた(今はなき)経済学者の自伝の文庫版。3巻あるうちのこの巻では、大学に入るまでと徴兵されてから終戦までが述べられている。プリンシプルとインテグリティという学究者として求められる倫理観を、(学問以外の)普段から貫いていて、後に学問で大成するのも故無きことではないのが納得できる。ただ、日英の大学でのことが語られる続巻の方が個人的にはおもしろいと思う。
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