仕事力 青版 (朝日文庫 あ 4-122)

制作 : 朝日新聞社 
  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616111

感想・レビュー・書評

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  • 最も印象的なのは、斉藤孝氏の言葉。

    かゆい所に手が届く仕事ができれば、仕事のサイクルの一角に食い込むことができる。それをきちんとやりこなすうちに経験知が積まれ、次第に自分の仕事をデザインするほうに回っていけるようになる。ほんの小さな仕事、名もつけられないような職種。それが実は仕事のスタートラインであることが多いのだと思う。それを大切に、ていねいにやり続けていく気持ちを忘れてしまったら、なかなかチャンスはめぐってこない。仕事はさまざまな手仕事で成り立っているのですから。(114)

    かゆい所に仕事を見つけ、自分のものとすることって、職場でうまくポジショニングしている証だと思う。最初から大きくて重要な仕事を任せられることはないけれども、そういった小さな仕事に手を抜かず、その小ささだけに独自に輝く魅力を楽しむ余裕を身につけること。入社後3年間の自分の目標でありたいと思っている。確かに、自分がカポエイラをカナダで取り組んでいた時はそのポジショニング取りを大事にしたから、人一倍クラブに貢献できたと思っている。確かに英語力も技術力もなかったけれど、誰よりも細かいことに気を配り、それを認めてくれた人がいたからだった。今の職場は人も多いし、優秀だし、ポジショニングを狙うチャンスも見つけづらい。似たような人がいっぱいいるということもあると思う。けれども、仕事のサイクルに入りこむために、必ずスペースはある。後は、自分が苦手とする「丁寧さ」でもって継続的に取り組む姿勢だ。それには、一見矛盾するかもしれないけれど、遠大な目標を常に胸に据えることが大きな栄養になるんだと思う。そうだ、そこでロマンを持ってなくて、いつ持つんだという気概で。

  • 中でも、齋藤孝氏、武豊氏については、興味を以て読むことが出来たが、サラリーマン社会に対する偏見なのか、各企業のトップが発するメッセージが一般論で目新しさに欠けるように感じ、一部(けっこう)飛ばし読み。若干頼まれて書かされると感じてしまうのは私の考えすぎか。

  • 「知識は自分の力ではない」というフレーズに反省。
    知識をつけることは自分の力になりはしないし、自分のノウハウを周囲に伝えるだけでは周囲の力になりはしない。
    競い合うのではなく、補い合う、応援し合う、心がかすんでいないか?年を取るにつれ、頭、体、心を使わなくなりさび付いていないかを問われる本。

  • 体験とそこから導かれた至言。

    ちなみに伝記への興味が湧いてきている。

  • 業界の第一線で本気で仕事をしてきた人達の言葉。いくつか気になる言葉があったが、今の気分で一つだけ選ぶと騎手である武豊さんの「現代のように選択肢が多いと、迷っている時間が思いのほか長い。その「迷い時間」を本当に惜しいと思いますね。仕事に正面から向き合わずにいると、奥へ踏み込んでいくことができない。中にある面白い領域に届かない。
    慎重になったり不安になったりするのは後回しにして、とにかく目の前のチャンスに一歩足跡をつけようと言いたいですね。今いろいろ考えるのではなくて、走りだせ。善し悪しは後から嫌でも考えられる。」という言葉。妙に気になった。というか心が痛いですね笑。

  • 年をとる→頭が固くなる→感動しなくなる→「当たり前」で溢れた毎日→時間が早く過ぎるように感じる

    なるほどー。


    1人辺り10ページくらいしか紙幅が割かれてへんから、スラスラ読める。けどその分深入りせーへんから、似た内容の話がちらほらあるように自分には思えた。もう少し人数減らして紙幅増やしたらええんちゃうかな。

  • どこかに書いてあった。

    本を読んで、いいと思ったところに線を引くひとが多いが、そんなんじゃだめだ。
    共感したこと、納得したことばかり取り入れるだけになる。
    自分の中にあるものとは反対のものを取り入れないといけない。
    もしくは、実行しないとだめだ。
    といったようなこと。
    まさにそんなことばかりしているんですが・・・
    どこに書いてあったかな~

  • 仕事での成功者に聞く仕事の考え方。白版に続き刺激的。
    特に感じた要点は以下の通り。
    何回ダメと言われても、OKがでるまで提案しつづけよ。
    相手の3割増しのスキルを身につけないと勝てない。
    上機嫌に仕事をせよ。不機嫌な人とは仕事をしようとは思われない。
    いろいろな経験をせよ。
    自分の欠点を人のせいにするな。
    組織はオープンでなければダメだ。トップから一方的に指示するだけでは人は動かない。
    幸運の神は常に用意された人にのみ訪れる。

  • すぐに答えを手に入れることが出来る時代が来た中で、僕たちは如何に自分の頭で考え抜くかということを忘れがちです。
    しかし自分の頭で考え抜き、壁を超えていくことが出来なければ本質をついたいい仕事ができないでしょう。
    そもそも日本の教育方針自体、受身人間を量産する方針なので上述した議論がなされるのもごもっとも。
    そのような時代の中、考え抜くことで己の限界を突破し、いい仕事をしているすごい大人たちが紹介されています。
    彼らに共通していることは、「汗水を流して働いている」こと。徹底した現場主義者が多い。
    自分の足で泥臭く、というのは昔の日本の美徳として半ば葬り去られていますが、個人的には大賛成です。

    情報化社会において効率ばかり追いすぎて、本質を見失う事は危険です。
    働くとは何かをコアな部分から考えることの出来る一冊です。

  • 各界の仕事人が仕事について語っている本。新入社員の人にとっては、仕事をどのように捉えていけばいいのかという点でビジネスにおける先輩方からのメッセージが書かれている本なので参考になると思う。

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著者プロフィール

2005年朝日新聞社入社。総合プロデュース室・メディアディレクター。
週刊朝日記者として教育系記事等の執筆を担当した後、データ ベース事業部でデジタル商品企画開発に従事する。その後、新規事業部門「メディアラボ」で子ども向け教育サービス「朝日こどもニュース」を立ち上げた。
朝日新聞社のグループ企業との連携によって、新聞業にこだわらない子ども向けサービス開発を担当している。
『はじめての論理国語』シリーズの制作に携わりながら、多数の子ども向けワークショップ講師を務める。


「2017年 『これからの論理国語 小1~小2レベル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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