ママ、あのね。子どものつぶやき (朝日文庫 あ 48-2)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616432

感想・レビュー・書評

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  • 歳が一桁の子どものつぶやき集。
    裏のない子どもの一言にほっこり。

    線香花火の火花がパチパチ飛ぶのを見て。
    「ひよこのあんよがいっぱい」

    初めてのプラネタリウム。
    星座が動くのを見て、両手を上に伸ばし、
    「おててに お星さん おちてくるよ」

    なんか秀逸だな。

    子どもの感性をいつまでも持てるといいのに。

  • まずこの本の「カテゴリ」に悩む。エッセイでもないしノンフィクションといえばノンフィクションだけどほかのノンフィクションを思い浮かべるとこれはちょっと
    そうとは言えないとも思う。子どものつぶやきだけど絵本ではないし。
    というわけで、単に個人的な「趣味」とカテゴライズしておこう。

    無邪気に笑えるこういう話が大好きで、娘が小さいころはいろいろと
    書き留めたものであった。
    いつからだろう、リアルな発言だけをするようになったのは。
    いつからだろう、私がこどもだったことを忘れてしまったのは。

    飛行機雲をみて「お空にお絵かき」
    「ママ、しっかり食べないとおばあさになれないよ」

    くすくすくす。ふふふ。 

    さてこの本は2009年発行で2004~2007年に新聞に寄せられた「つぶやき」たちである。ということはこのコたちは今もう大学生だったり社会人だったりするのであろう。
    子どものころの突拍子もない思いつきを今ならどう思うだろう。
    そうして、それを見守って書き留めてくれていた家族のおおらかさにもう一度
    気づいてほしいと思う。

  •  子供たちの何気ない一言を集めた一冊。
    「あのね」の続編。
     思わず吹き出してしまう発言から、深い意味が込められているんじゃないか、なんて思わず考え込んでしまう発言まで、さまざま。
     心がやさぐれそうになったときには、これを読みましょう。
     スッとしますよ。

  • 基本、子どもの笑える何気ない一言を集めたもので、読んでて微笑ましい一服の清涼剤。

    ただしいくつか子どもが自然に触れていないからこそ発したのではないか、と思えるような言葉もあって、子どもたちの未来のことにも思いを馳せてしまう。

    まぁ、そんな小難しいことを考えなくても楽しい一冊。

  • 「ママ、あのね。」朝日新聞出版編

    p6
    ・犬にバイバイ。「犬もバイバイしてるよ」しっぽを振ってた。
      ↑
    犬は何故尻尾を横に振るのだろうか?
      ↓
    アイドルの振り付けに多いのは「ワイパー」という手を横に振る動作。これをすると注目を浴びやすくなる効果がある。
    P7
    ・チューブ入りの和からし。「どんな臭い?」と聞かれ、「すずしい臭いがする」
      ↓
    「熱い臭い」「寒い臭い」「冬の臭い」「夏の臭い」「秋の臭い」「春の臭い」「温かい臭い」….
      ↑
     香り
    p14
    ・牛乳を温めると膜ができた。「お化けがでてきた」
      ↑
    膜を破るのはドキドキするよね。
    P30
    ・手を伸ばしてススキを揺らしている。「何してるの?」「おそらにコチョコチョしてたの」
    p41
    ・夕方、鳥の群れが鉤状飛んでるのを見て、「鳥さん音符みたい」
      ↑
    電線に止まっている鳥を音符に見立ててオリジナルのメロディを披露する。
    P54
    ・机の上のみかんを数えている。「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、ごっつ…」
    p58
    ・家庭菜園を通じて野菜嫌いを克服してほしい。「何育てようか?」「ソーセージ!」
    p61
    ・体重計に乗ったら針が揺れた。「この体重計迷ってるよ」
      ↑
    ご主人様に本当の体重を教えていいか迷っている状態。
    P63
    ・水族館に行く日。「イルカやラッコもいるよ。マグロやアジも泳いでるよ」「….お醤油も泳いでるの?」
    p108
    ・「サンタさんに何をお願いするの?」空に向かって手を合わせ「優しいままになりますように」
    p129
    ・ゲームに夢中でテレビを見せてくれない兄。リモコンを向け「優しいお兄ちゃんにチャンネル変えるの」
    p136
    ・休みの朝、6時頃目が覚めた。しばらくじっとしていたが「もう、見る夢が無くなったから起きる。
    P137
    ・イライラしている母に向かって「ハートにトゲトゲ生えてくるよ」
    p139
    ・「早く食べなさい」とせかされた。「喉の信号が赤だからごっくんできないんだ」
      ↑
    「◯◯の信号が赤だから…」は応用がきく。
    P150
    ・父がイビキをかいて寝ていた。「パパ、エンジンうるさい」
    p175
    ・七五三で初めて足袋をはいた。他の指とは別になった親指を見て、「お父さん指が寂しいって言ってるよ」
    p217
    ・遠足の翌日は土砂降りだった。「雨さん降るの我慢してくれてたんだね」
      ↑
    出来事が自分の為に起こったという思考をすると面白くなる。
    P238
    ・七五三のスーツを買いに行くと半べそに。「まだ働きたくない」

  • 朝日新聞に連載されている子どものひとことのセレクト集(第2弾)子どもって可愛いこともいうけど、大人がぺしゃんこになるようなこともいうよね(笑)どっちがおもしろいかというと、後の方(笑)もうひとつおもしろいのは最近の子どもの名前。いや凝ってるよねえ。みんな宝塚のトップスター並みに思える(笑)。それぞれ親の思いがこもってるのだね、きっと。(しみじみ)

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