- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022616449
作品紹介・あらすじ
松たか子の初めてのフォト・エッセイ集。舞台の上で、日々の暮らしの中で感じる喜び、揺れる思い、孤独…。素直に、自らの言葉で、心のうちを書き綴る。共演者のポートレートなど、本人撮影の写真も約90点収録。「松たか子」のコアを感じとれる一冊。
感想・レビュー・書評
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松たか子さんの文章はとても清々しく読みやすい。日々の出来事、考えていることを書き留めていたエッセイ。以前、父である松本幸四郎(現在の白鸚)さんとの往復書簡を書籍化したものを読んだがあまりにも良くて今作も読んだのだが、やっぱり良かった。芸能を体現する一家でドラマや映画というエンタメに出演し続ける松たか子さんの今後の活動にも期待したい。
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文体診断で私の書く文章が松たかこさんの文章に似ているという結果が出たので、読んでみた。
私の書く文章がエッセイぽいのだな、ということは分かった。演劇が好きなので女優としての松さんの言葉が読めて面白かった。 -
『「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」公式シネマ鑑賞読本』を読んだ時にも感じましたが、松さんの視点というか、コメントというか、なかなか鋭いですね。
日常の中から、ある場面を切り取って文章にするって、意外と難しいものですよね。ブログなども、そういう意味で同じ存在ですか、なかなか人に読ませるほどの文なんて書けないわけで、なぜ書けないかというと、文章が下手というよりは、文章にするほどの気付きが自分にないということが、最近分かってきました。
この『松のひとりごと』では、松さんの気付きが新鮮で、彼女のファンはもちろん、そうでなくても楽しめる本だと思います。彼女が撮ったという写真も、文庫本なのでとても小さいのですが、とても魅力的なものが多いです。
才能って、同じ人に偏るものなんだなあ。 -
読了。図書館で借りた本。読みやすく、さらさらした感じの上品さを感じた。生まれ持った環境で得られた役者に見えて、嫉妬するほどでないが、羨ましいと感じる。昨日読んだ、奥菜恵の本は、結構、本人の苦しみが滲みでていたが、この本はなかったように感じた。苦しみはあると思うが、どのような苦しさかまでは想像できなかった。本のスタイルとして違うかもしれない。いろいろな人が、いるなと思う。苦しさを感じられない人、生きるのに精一杯の人。成長するなかで変わってくるかもしれない。成長の止まった中年の私はどうなのだろうと考えた。
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一時期は同じような言葉やシーンへの感性を自分も持っていた筈なのだけど、読んでいてそれを失くしてるなあと淋しくなってきてしまった。
エッセイを読むって、人の感性から自分の感性に気づく事かも知れない。
本人写真は少ないけど芯と活力を感じる方だ。 -
松たかこさん、好きです。
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ひとりごとにしては勉強になった。
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18.
松たか子の雰囲気(本人がどんな人かは知らないので)が好きなので購入してみた一冊。
う~ん、もうちょっと面白いのかと思っていたけれど、期待が大きかったかな。 -
私が松たか子を好きになった最大の理由は「歌手、松たか子」である。
しかし、彼女の本職は歌手ではない。
彼女は厳密に言えば(舞台)女優兼歌手なのである。
幼い頃から父の背中を見てきて、自分も父と同じ舞台に立つ。一般家庭での親の家業を継ぐのとは少し訳が違うのかもしれない。
当時の彼女の文章力の高さには頭が下がる。私ならあんな文章は書けないだろう。
きっといろんな人と出会い、たくさんの舞台をこなし、想像力やその他いろんなものを吸収し、達観した目を養ってきたのだろう。
彼女の本職である舞台での松たか子を見てみたいとも改めて思った。
また読み返したくなるいいエッセイだったと心から思った☆彡