ウルトラマン 「正義の哲学」 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618221

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】「ウルトラマン」を教材に、善悪とは何かを教えてきた名物中学教師の授業を再現! 「国際紛争」「領土・民族問題」「核開発」「テロリズム」など、シリーズの各作品が内包する"正義への問い"を考察。文庫化にあたり「集団的自衛権」など今日的なトピックスも大幅加筆。

感想・レビュー・書評

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  • 大人がまじめに見るウルトラマン。
    必ずしも人間がウルトラマンが正義ではなく、暴力で侵略支配する加害側にもなる。
    何故人を殺してはいけないのか、簡単に入れ替わる善悪。大衆世論による不確定な正義感。
    とてもおもしろかった。

  • 奥深い。。

  • ウルトラマンは実に深い作品だ。
    日本が誇る、そしてリスペクトすべきヒーローであると改めて実感させられた。
    そして、神谷さんの講義受講してみたい笑

  • 子供の頃見ていたな~。
    ウルトラマン、ウルトラマンセブン、帰ってきたウルトラマン。

    ♪光の国から 正義のために来たぞ われらの ウルトラマン

    この本では、その“正義”について書かれている。
    ウルトラマンに倒される怪獣たちにも、怪獣たちなりの“正義”があったりして。ウルトラマンも葛藤しながら戦っていたりする。

    そして、ウルトラマンシリーズに共通するメッセージは
    「ウルトラマンに頼らない」
    「自分がヒーローになる」

    ただの怪獣物と思っていたら大間違い。
    深~いメッセージ性のある番組だったのだ。

  • 【由来】


    【期待したもの】
    ・苫小牧か。機会がああればつながりたいかも。
    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • マイケル・サンデルの「これからの『正義』の話をしよう」を連想させる「正義」についての考察。ただし、素材はウルトラマンシリーズ。怪獣や宇宙からの侵入者を絶対悪とせず正義とは何かを問いかけるエピソードの数々は実に興味深い。こんな良質なドラマを作り続けてきた我が国の良識は今後も受け継がれていくだろうか。

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著者プロフィール

評論家・中学校教師駒沢大学文学部国文科卒業後、高校教師を経て中学校教師に。ウルトラマンなどのポップカルチャー論をはじめ、教育論、社会批評なども手がけている。主な著書に『ウルトラマン「正義の哲学」』、『ウルトラマンは現代日本を救えるか』(共に朝日新聞出版)

「2015年 『3分あれば世界は変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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