続・深代惇郎の天声人語 (朝日文庫)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618498

作品紹介・あらすじ

朝日新聞1面のコラム「天声人語」。この欄を1970年代半ばに3年弱執筆、読む者を魅了し、新聞史上最高のコラムニストとも評されながら急逝した記者がいた。その名は深代惇郎-。彼の筆による天声人語約300本を編んだベスト版の続編が、新装文庫判で待望の復活!

感想・レビュー・書評

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  • あぁ…読んでしまった。今でも「朝日新聞社きっての名文家」と
    呼ばれる深代惇郎の天声人語である。聖俗と「最後の」と銘打った
    3冊での復刊のうちの1冊である。

    1975年に46歳の若さで白血病で亡くなっているが悔しくなる。
    こう少し生きていてくれたら、私は深代氏の文章をリアルタイム
    で読めて理解も出来る年齢になっていただろうに。

    それだけに、私にとっての深代氏は特別な存在である。深代氏と
    同じ世代で、読売新聞の記者であった本田靖春氏の文章はかろう
    じて読むことが出来たのだけれどね。

    政治を批判する鋭い視点、抜群のバランス感覚、短い文章のなか
    で過不足なく表現する力。もう脱帽である。

    専門学校時代から「天声人語」を書き写すことが私の日課になって
    いる。深代氏の筆になる「天声人語」と比較すると、時には何を言い
    たいのかぼやけてしまっていることもあることにも気が付いた。

    上手いのである。なんでこんな文章を書けるのか。正編を読んだ時
    にも似たような感想を書いたと思うが、何遍読んでも唸らさせるこ
    とには変わらないのだ。

    『深代惇郎の天声人語』全3冊が文庫で発行された際、「大事に
    読もう」と思って続編はしばらく積んでおいた。なので、あとは
    『最後の~』しか残っていない。こちらを読んでしまったら氏に
    よる「天声人語」はもう読めなくなってしまう。

    でも、でも…読みたいっ!しばらくこの誘惑と闘わなくてはいけ
    ない。自分に勝つんだ。ガンバレ、私。

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