新自由主義にゆがむ公共政策 生活者のための政治とは何か (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 45
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022631039

作品紹介・あらすじ

7年8カ月の長期にわたる安倍政治とは何だったのか? 新自由主義、市場原理主義の名のもとに、公共政策はどう変質していったのか。官僚機構はいかに劣化したのか。行政学の大御所が冷静な視点で日本政治の諸課題を検証する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 種子法の全面的廃止。
    水道事業の民営化。
    大学共通テストの民間テスト活用問題。
    国家公務員は府省別の採用、隠れた身分制。
    誰が道徳を教え、成績判定するのか。
    学校バウチャー制度は、公立学校の市場化の究極の策=子供たちの教育を受ける権利を尊重していない。多種多様が子供たちに対応できない。義務教育は受けなければならない義務ではなく、教育を受ける権利。公立学校の市場化は、ひとつの価値観に統一される恐れがある。
    民生委員の元は、国民総動員のための戦時中の方面委員。方面とは小学校区。
    生活保護の医療扶助は、窓口での証明書提出が必要。プライバシーが守られない。
    公務員の非正規の費用は、人件費ではなく物件費になる。見かけ上人件費が少なくなる。
    会計年度任用職員は、官製ワーキングプアの合法化。
    さらに図書館などには指定管理者制度が導入された。保育園も同じ。人件費を抑えるため、若く経験の浅い保育士を雇う傾向にある。
    フリーランス就業のすすめは、偽装請負が増える。
    戦後は、空いている土地があれば、周りなど考えることなく公営住宅を建てた。
    選択と集中=人口ダム論=地方創生は実は人口と地方の選択と集中。
    スーパーシティ法案=国家戦略特別区域法改正案。今後地方中核都市が指定されるはず。
    小泉政権のときは、公共事業費が半減した。経世会の力をそぐため。
    北海道ニセコ町の「中学生なら分かるもう一つの予算書」
    川崎市の「ヘイトスピーチ規制条例」罰則規定がある。ただし規制攻撃対象は本邦人以外。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/756494

  • 東2法経図・6F開架:317A/Sh62s//K

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

千葉大学名誉教授

「2020年 『概説 日本の公共政策 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新藤宗幸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×