「おたく」の精神史―一九八〇年代論 (朝日文庫 お 49-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643940

感想・レビュー・書評

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  • 比較的、面白かった。大塚英志の語り口が、面白いんだろうな。80年代は不毛なんかではまったくない、というのが、僕の個人的な意見。だって、いっぱい好きなもの、ある、80年代。(12/6/16)

  • おたく論と言うより、80年代をロリコン雑誌の編集者として過ごしつつ宮崎勤事件やオウムを経て90年代では批評・論壇へ仕事を移していった著者の実体験を交えた、文化批評本。著者自身が80年代を「終わらせられなかった」ことに対する責任と後悔があるためか、全体として鎮魂歌的なトーンが漂っている。それにしても、秋元康プロデュースを始めバーチャルアイドルの創造、ネットワークによる風説の流布や(当時この言葉はなかったが)厨二病の存在と、近年の流行というのはまるで80年代をなぞっているような感じがするのは気のせいだろうか。

  • おたく的キーワードから80年代を紐解く本

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか・えいじ):大塚英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

「2023年 『「14歳」少女の構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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