- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022731098
作品紹介・あらすじ
年金分割、退職金問題、調停・裁判の進め方、財産分与の貢献度、離婚後の身の振り方、などなど。離婚において女性が直面するであろう様々な問題の対処方法を、経験豊富な弁護士の著者が小説形式を用いながら分かりやすく解説。
感想・レビュー・書評
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五人の女性の物語として、離婚に纏わる手続きが分かりやすく紹介されている。実用書を読む前に本書を読むと、聞き馴染みのない法律用語が、とっつきやすくなる。
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小さなストーリーを幾つも並べ、各話毎に底に関連する法律知識が書かれているので読みやすい。その代わり、法律を網羅してある本に比べれば内容は薄いことになるが、取り敢えず問題点をざっと知るにはこちらの方が良いだろう。
退職金は支払われる前ならともかく、支払われた後は確実に分与対象となる。男にとっては、離婚するなら絶対退職前!企業勤務者の専業主婦だと、財産形成への寄与度は三分の一程度と見込まれる。財産分与請求期間は離婚後二年以内だが、精算条項があれば原則としてその後一切の請求はできなくなる。
離婚すると原則として旧姓に戻る。婚氏の使用継続を望むなら、3ヶ月以内に届け出る。
弁護士に依頼するときは、行うべき業務を明確にした上で弁護契約書を取り交わす方が良い。
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2007年4月から離婚に際して配偶者の年金を分割する制度が発足するそうで、そういう状況下で妻が「得する」というか、正当な「分割金」を得る為の活動をケーススタディ的に記した読み物。<BR>
「正当な」と書いたのは、本書で出てくるケースはすべて、離婚されてもしょうがないわなぁ。。。という、女性の立場からすると、結婚したことが失敗だったとしか言いようの無いケースばかり。
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ただ、本書の中での夫像は、ほとんど女性の立場からの説明しかなかったのに対し、現実の世界で、かように一方的に説明できない面も多々あると思います。こういうケースで離婚となった夫の立場からすると、まさしく「妻が得する」になってしまいます。現実はどうなんでしょう。。。<BR>
2007/3/20